ロールス・ロイスのSUV「カリナン」、もっと特別に ブラックバッジ 内外装を撮影

公開 : 2019.11.16 14:35  更新 : 2021.10.11 09:27

ロールス・ロイス・カリナンに、人気のブラックバッジが登場。最高級SUVの車内は、どんな空間なのでしょう。写真36枚をご覧ください。

人気シリーズ、SUVモデルに登場

text&photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

ロールス・ロイスのラグジュアリーSUVモデル「カリナン」に、黒をテーマにした人気シリーズ「ブラックバッジ」が設定された。

2016年にゴーストとレイスに、翌2017年にはドーンに追加されたブラックバッジ・シリーズ。よりダークで、独断的、ひたすら上を求める美意識に語りかける最も都会的な性格を打ち出した特別仕様である。

ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ
ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ

ブラック・フィニッシュされたスポーティな仕立てが特徴なだけに、ロールス・ロイスに新しい顧客層をもたらしている。そんな1台が、日本披露されたので、実車を撮影してきた。

ブラック・フィニッシュとは

エクステリアではノーズに付く「スピリット・オブ・エクスタシー」がベース部分とともにハイグロス・ブラック・クロームで仕上げられる。

パンテノングリルは、フレーム部分がブラック・クロームとなる。縦バーはポリッシュ仕上げ。見る角度によって、フレームが映り込むことによりブラックとなり、様々な表情を見せる。

ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ
ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ

このほか「RR」バッジは配色を逆にして地をブラック、文字をシルバーにした。

サイドフレーム・フィニッシッシャー、エアインテークのインサート、ドア・リアゲート・ハンドル、テールパイプ・エンドがダーク・クローム・フィニッシュとされ、存在感を高めている。

ホイールは専用デザインの22インチ鍛造タイプが備わり、ブレーキ・キャリパーは初となるハイグロス・レッド塗装仕上げ。その鮮やかな存在はカリナン・ブラックバッジの高い制動能力を主張している。

こだわりの内装

インテリアでは、正確に繰り返される幾何学模様が特徴のネイキッド・ウィーブ・カーボン・ファイバーを採用。

このカーボン・パネルは1人の職人が手作業で磨きながら作業を進める。完成するまで21日間もかかるというこだわったパーツで、車内の23か所に使われている。

ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ
ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ

このほかにも、数学で「無限大」を表す記号の「∞」が、車内にはシンボルとしてあしらわれている。

「無限大」の記号は、1937年にサー・マルコム・キャンベルが、ロールス・ロイスのエンジンを搭載したハイドロプレーン「ブルーバードK3」の船体に描いたことにちなんだもの。

時計のフレームやリアシートのアームレスト部分、トレッドプレートにあしらわれている。

日本納車 2020年~

今回日本初披露となったカリナン・ブラックバッジ。

トワイライト・パープルの外装色で、世界初公開されたときの車体よりインパクトがある。既成概念を打ち破るブラックバッジにふさわしいカラーだ。

ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ
ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ

ちなみにブラックバッジと名乗るが、ボディカラーは4万4000色の中から選ぶことができる。

車両本体価格は4530万円(税込)からで、発表と同時に受注を開始。デリバリー開始は、2020年第1四半期からの予定となっている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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