ランボルギーニ、キーパーソン達が語る将来像 次世代スポーツカー/EVモデル

公開 : 2019.11.27 06:10  更新 : 2021.10.11 09:26

ランボルギーニの首脳陣が、大阪で報道向けに会見を開催。キーパーソン達が日本のこと、次世代モデル、ガンディーニとの関係を語りました。

認定中古市場に注目

text&photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:ランボルギーニ ジャパン

ランボルギーニ ジャパンの一大イベント「ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019」が、大阪で開催された。これに際して、伊アウトモビリ・ランボルギーニの幹部が来日。

ステファノ・ドメニカリCEOに加え、アジア太平洋地区のCEOを務めるマッツオ・オルテインツィ氏、チーフ・マーケティング&コミュニケーション・オフィサーのカティア・バッシ氏、チェントロ・スティーレでデザイン部門を率いるミィティア・ボルケルト氏らといった要職に就くスタッフが、メディ向けのインタビュー・セッションに登壇した。

ランボルギーニ・デイで発表されたランボルギーニJP 63(ウラカン・エボ・スパイダー)。
ランボルギーニ・デイで発表されたランボルギーニJP 63(ウラカン・エボ・スパイダー)。

報道陣と幹部陣の一問一答をレポートしよう。

ーー日本でこれだけの規模のイベントを開く意義は?

バッシ「日本はランボルギーニにとってアメリカに次ぐ重要なマーケットですので、今回のような大きなイベントを開催する意義があります。また、日本はランボルギーニが創立以来ずっと重要な市場でした」

「日本は大切な国ですので、毎年このようにやってきて、顧客やメディアとともに、わたくし共が日本に近い関係性を持っていることを感じていただけるように開催しています」

ーー今年の経営実績は?

バッシ「正式な生産台数は年度末に発表しますが、今年は記録的にこれまでにない良い年で、数だけではなく成約率も向上しています。若い層へのアピールもでき、ソーシャル・ネットワークのフォロワー数も4000万に達しています」

ーー認定中古車のマーケットを整備する意向は?

オルテインツィ「新車の販売台数が伸びていますので、中古車市場に興味があって注目しています」

「認定中古車については検討しています。今年、東京で中古車ショールームをオープンすることになりました。スポーツカーだけではなくウルスも含めて中古車ビジネスを展開してゆきたいと考えています」

次世代スポーツカーについて

ーー多気筒NAエンジンで展開してきましたが、これからのビジョンは

オルテインツィ「ランボルギーニはパワーを追求する技術に妥協はありません。先ごろ発表しましたシアンもその取り組みの1つです」

アジア太平洋地区のCEOを務めるマッツオ・オルテインツィ氏。
アジア太平洋地区のCEOを務めるマッツオ・オルテインツィ氏。

「もちろん電動化の流れもありますが、他社に追随するのではなく、独自の方法でやろうと考えています」

「秘密ではありませんが、次世代のスポーツカーはハイブリッドに進むと思います。実現するためにはテクノロジーも含めてすべての面において妥協しないことにより到達して初めて実現できると思います」

「地球環境持続については、わたくし共は、クルマは乗ってすぐ捨てるものではなく、タイムレスにずっと使ってもらえることをコンセプトとしています」

バッシ「ランボルギーニが57年間に生産した台数は、トヨタがわずか1日に製造する台数にすぎませんから(笑)」

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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