【メルセデス最小SUV発表】2代目メルセデス・ベンツGLA 英国では2020年春から

公開 : 2019.12.11 23:30  更新 : 2019.12.18 08:06

新しく生まれ変わったメルセデス・ベンツGLAが発表されました。先代より大きな車内空間と快適性だけでなく、先進の技術も搭載されています。欧州での発売は2020年春が予定されています。

発売当初はGLA 200とAMG GLA 35

text:Greg Kable( グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
メルセデス・ベンツが第2世代となるGLAを発表した。先進の技術と快適性を備え、成長を続けるコンパクト・クロスオーバー市場でBMW X2などに対する布陣を固めることになる。

初代GLAが登場したのは5年前。それ以来ほぼ100万台が世界中で販売されてきた。先代と同様、新型のGLAも基本構造はメルセデス・ベンツAクラスに依存する部分が多い。

メルセデス・ベンツGLA
メルセデス・ベンツGLA

初めに163psの1.3L 4気筒ターボ・ガソリンエンジンを搭載する前輪駆動のGLA 200がエントリーグレードとして登場。同時に上位グレードとしてメルセデスAMG GLA 35も発売される。こちらには2.0Lターボ・ガソリンエンジンを搭載し、最高出力は306psとなる。

英国での発売は2020年の第2四半期となり、その他のグレードに関しては2020年後半に導入される予定。AUTOCARでは、218psの1.3Lガソリンエンジンを採用したプラグイン・ハイブリッドも追加されることを把握している。こちらはGLA 250e EQパワーと呼ばれる見込み。

GLA 250e EQパワーには、AクラスのA250e EQパワーと同じ15.6kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載。EV状態で64km以上の距離が走行可能となるだろう。EV版も近い将来の追加が計画されている。

スタイリング的には先代のGLAの面影も残しているが、最低地上高は9mm増え、143mmとなった。ボディデザインはより滑らかな表面処理とされ、クロスオーバーらしくたくましいルックスに仕上がっている。

ホイールアーチとバンパーには樹脂製のカバーが付き、ホイールサイズは17インチから20インチまでを用意。メルセデスAMG GLA 35には、パナメリカーナグリルにルーフスポイラー、マフラーカッターなど専用のデザインが与えられる。

全長と全幅は縮めつつ車内空間は拡大

2代目GLAのボディサイズは、全長が4410mm、サイドミラーを含む全幅が2020mm、全高が1611mm。先代比で14mm短く、2mm狭いが、104mm背が高い。

ダッシュボードには独立した大型のモニターをレイアウト。標準ではメーター用とインフォテインメント・システム用として、7.0インチのモニターが2面配されるが、オプションで2面ともに10.3インチに拡大も可能。

メルセデス・ベンツGLA
メルセデス・ベンツGLA

OSはメルセデス・ベンツのMBUXで、タッチパッドと音声認識に対応。カラーのヘッドアップディスプレイも用意され、現代のメルセデス・ベンツに相応しい内容だ。

GLAはクロスオーバーらしく、フロントシートの着座位置はAクラスよりも140mmも高い。ヘッドルームは先代のGLAより22mm広げられたが、リアシートのヘッドルームは6mm低くなっている。リアシートは140mmのスライドが可能で、足元空間は116mm広いという。

荷室容量は、リアシートの背もたれの角度調整によって最大で435Lとなり、先代より14L拡大。開口部の幅も85mm増えて1272mmとなった。

基本骨格は第2世代となるMFAプラットフォームで、エンジンは横置き。ホイールベースは30mm伸ばされ2729mmになっており、前後のトレッドも46mm広げられている。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式で、リアがトーションビーム式かマルチリンク式となる。アダプティブダンパーはオプション。

オフロード・パッケージを選択すれば4輪駆動も選べる。これにはオフロード・ヘッドライト機能と、ダウンヒル時の速度調整をサポートするオフロード・ドライビングモードなどが追加される。

GLA 200のトランスミッションは7速デュアルクラッチATが標準。0-100km/h加速は8.7秒、最高速度は210km/hとうたわれている。燃費は17.8km/Lで、二酸化炭素の排出量は129g/kmだという。

関連テーマ

おすすめ記事

 

メルセデス・ベンツ GLAの人気画像