【山口県発 イベントレポート】ジーロ・ディ美祢 33台が走るクラシックカー・ラリー

公開 : 2019.12.12 07:10  更新 : 2021.03.05 21:43

山口県からクラシックカー・ラリーのレポートです。ジーロ・ディ美祢が開催。10周年となった昨年は、台風で中止となりました。リベンジとなった今年は?

中国地方、九州でお馴染み

text:text:Kauto Toshishige(利重一人)・編集部
photo:安藤光太朗、石田和也、芥川武志

山口県美祢市を中心として県内の名所を巡るクラシックカー・タイムトライアル・ラリーとして親しまれる「ジーロ・ディ美祢」。地元山口のオーナーはもちろん、九州や中国地方のクラシックカー愛好家からも支持されているイベントとなっている。

昨年は10周年記念という節目の年で、色々な新企画を用意していたが、運悪く来襲した台風のために中止に。今年はそのリベンジとして昨年行う予定だったアイディアを盛り込んだという。

ゴール後はマツダが所有する美祢自動車試験場でサーキットランを楽しんだ。
ゴール後はマツダが所有する美祢自動車試験場でサーキットランを楽しんだ。

ジーロ・ディ美祢は1泊2日で開催するクラシックカー・タイムトライアル・ラリーで、コドライバーが指示図に従いドライバーを誘導し、各チェックポイントを目指すもの。

タイムトライアルと謳うがスピードを競うのではなく、主催者が設定したタイムにどれだけ近く走れるかを競う、正確な走りが要求されるラリーだ。またタイムでのポイント、カードやサイコロ、クイズなどを使ったポイントの加減により、参加者が楽しめる内容となっている。

参加できるのは1970年代以前の日本製・外国製クラシックカーやスーパーカーのクラシックカー・クラスと、1980年代以降の車両で趣味性の高いモデルやスーパーカーによるエクストラ・クラスに限られる。

33台 秋晴れの山口路に

2019年のジーロ・ディ美祢には、県内外から33台(参加人数61名)が参加。遠くは東の東京、南は鹿児島と多くの地域から駆けつけたエントラントも。なお今回は、大島大橋にタンカーが衝突するという昨年の事故を受けて、周防大島町への応援・義援金の贈呈を1つのテーマとして掲げたのもトピックだ。

1日目は「道の駅みとう」をスタートして、周防大島にある「道の駅サザンセトとうわ」、徳山湾に面した「シーホース周南」、「防府競輪場」、秋吉台の「大正洞」を巡り「秋吉台カルスト展望台駐車場」をフィニッシュとするバラエティに富んだルートを用意。

参加者全員揃って記念撮影。2日間とも好天で、ラリーを満喫できた。
参加者全員揃って記念撮影。2日間とも好天で、ラリーを満喫できた。

初日の走行が終わり日が沈むと、宿泊先の秋芳ロイヤルホテルでウェルカム・パーティが開催。今年は昨年披露出来なかった余興の空手演武も無事に行われた。寺田陽次郎さん、マツダ関係者が特別参加し、パーティは大いに盛り上がった。

ゴールは美祢自動車試験場

2日目は「秋吉台カルスト展望台駐車場」からスタートし、「美祢市役所」「道の駅しおかぜの里」のチェックポイントを経由。マツダが所有する美祢自動車試験場(旧美祢サーキット)で行われているマツダ・コレッツィオーネに合流してゴールを迎える流れ。

会場に到着してマニアックな参加車両を整列させると、来場者の注目の的に。終始人波が途切れることはなかった。

スタートはいつもの「道の駅 みとう」。草炎太鼓の音色をバックに33台が出発。
スタートはいつもの「道の駅 みとう」。草炎太鼓の音色をバックに33台が出発。

エントラントの皆さんも、マツダ・コレッツィオーネに参加した車両や、ル・マンで優勝を果たしたマツダ787Bのデモランを見学したりと、イベントを楽しんでいた。

その後参加者は愛車走行会でサーキットランを楽しみ、最後に表彰式で成績を称えあった。2019年のジーロ・ディ美祢は、こうして幕を下ろしたのだ。

関連テーマ

おすすめ記事