【アルピナB12からスパイカーまで】1980〜2000年代の極上車を集めたオークションが人気

公開 : 2020.01.31 11:50  更新 : 2020.12.08 18:36

RMサザビーズの「ヤングタイマー・コレクション」オークションが最近人気を集めています。2月5日にパリで開催される今回は、アルピナB12や独立企業期のAMGなど、多数のモダン・クラシックが出品されます。

走行9000kmのアルピナB12

text:Lizzie Pope(リジー・ポープ)
photo:Tom Gidden 2019 Courtesy of RM Sotheby’s

RMサザビーズによる「ヤングタイマー・コレクション」オークションが2月5日、フランスのパリで開催される。その名前の通り、出品車両は1980年代から2000年代という比較的最近のモデルで、いずれも走行距離の少ない1オーナー車ばかりが集められている。

中でも高値が期待されるのは、素晴らしい状態の1993年型BMWアルピナB12 5.7クーペだ。生産台数わずか57台のうちの1台で、V12エンジンの最高出力はBMW 850CSiの381psから416psに引き上げられている。最高速度は300km/h近かった。しかも今回の出品車両は走行距離が9000kmに留まる。

アルピナB12のV12エンジン
アルピナB12のV12エンジン    RM Sotheby’s

確かに、予想落札価格は30万〜35万ユーロ(約3600万〜4200万円)と安くない。そこまでの資金を用意できない人でも、同じオークションに出品されるもう1台の高性能BMWなら手が届くかもしれない。1987年型M6は8万〜9万ユーロ(約960万〜1080万円)で落札される見込みだ。

メルセデス450SEL6.9なら約1千万円

ホットでレアなメルセデスが好きな人にも良い報せがある。このオークションにはスリー・ポインテッド・スターを付けた多くの人気モデルが登場する予定だ。

V12エンジンがお好みなら、1998年型SL70AMGはいかがだろう。予想落札価格は15万〜20万ユーロ(約1800万〜2400万円)とされている。あるいは「ハンマー」と呼ばれる6.0L V8エンジンを搭載した1989年型560SEL AMGなら、10万〜14万ユーロ(約1200万〜1680万円)で手に入れられそうだ。どちらもAMGがダイムラーに吸収される前に手掛けたモデルである。

メルセデス・ベンツ560SEL AMG
メルセデス・ベンツ560SEL AMG    RM Sotheby’s

1991年型メルセデス・ベンツ300CE AMG3.4は、8万〜12万ユーロ(約960万〜1440万円)を入札する覚悟があれば、次のオーナーになれる可能性が高い。控えめな外観の下に6.9LものV8エンジンを隠し持つ1979年型メルセデス・ベンツ450SEL6.9は、8万〜9万ユーロ(約960万〜1080万円)の値が付くと予想される。

英国製高性能サルーンも

ドイツ車は好きではないという人もご心配なく。RMサザビーズはパリのオークションに向け、3台の英国製モダン・クラシックを用意しているからだ。1997年型ベントレー・ターボRTミュリナーは、生産台数わずか55台の中でもおそらく現在の走行距離が最も少ない個体と思われる。20年以上の間に1万7000km以下しか走っていないのだ。予想落札価格は9万〜11万ユーロ(約1080万〜1320万円円)。

ロイヤル・エボニーと呼ばれる漆黒の外装に、ミュリナーが手掛けたサドル・カラーのキルティングのインテリアを組み合わせた2007年型ベントレー・アルナージTは、まだ年式が新しいが、予想落札価格は6万〜8万ユーロ(約720万〜960万円)と比較的お手頃(?)だ。

ベントレー・ターボRTミュリナー
ベントレー・ターボRTミュリナー    RM Sotheby’s

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