メーカー自らが手掛けるリフレッシュ&カスタマイズ 日産が中古車に新たな魅力を吹き込む

公開 : 2024.01.19 22:33

新車よりも安く、魅力的な選択肢の提案

そもそも日産が今回、このような中古車の魅力向上に向けたプログラムを打ち出した背景には、いくつかのトレンドや思いが関係している。

モノを大切にするエコノミーの精神や、物価上昇によって新車価格が上がっている現状。また自動車メーカーとしても自社の製品をより長く愛着を感じながら乗って欲しいという思いもあるという。

日産「内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した中古車のトライアル販売」
日産「内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した中古車のトライアル販売」    AUTOCAR JAPAN編集部

今回のキューブに関してはトライアル販売というかたちだが、日産としては今年中に事業化の具体的な検討を開始して、なるべく早くに本格展開していきたいという。

日産ディーラーの認定中古車ということで、販売車輛には保証も付くし、なによりメーカー自体が手掛けるカスタマイズという部分に安心を感じるカスタマーも少なくないはず。今後の販売スタイルや車種は未定だが、限定数の販売ということになれば、中古車の新たな価値の創出になる可能性は高く、人気が集中することもつながるはずだ。

日産が自ら手掛ける、少々規模は小さめだけれど、実に魅力的なプログラムの本格展開に期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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