メルセデス・ベンツEクラス 詳細データテスト ディーゼルセダン健在の証明 快適性は改善の余地あり

公開 : 2024.02.17 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

メルセデスがMBUXインターフェイスを投入して数年が経った。特徴とするのはゼロ・レイヤー・コンセプト。ナビもメディア操作もよく使う機能もホーム画面に常時置き、メニューを掘らなくても使えるというものだ。

空調操作の表示がホーム画面からなくなって、メニューに組み込まれたのは残念、とは内装の解説の中で述べたが、それ以外は大きく変わってはいない。

必要な機能の多くが一括表示され、切り替えなどが不要なゼロ・レイヤーレイアウトは使いやすい。しかし、個人アカウントがないと使えない機能があるのは面倒だ。
必要な機能の多くが一括表示され、切り替えなどが不要なゼロ・レイヤーレイアウトは使いやすい。しかし、個人アカウントがないと使えない機能があるのは面倒だ。    JACK HARRISON

ナビゲーションはクリアで、入力も簡単。AR機能は大して役に立たないが、それも容易に消せるので許せる。スマートフォンとのミラーリングはワイヤレスでも有線でも接続でき、連携ぶりは上々だ。

どんどん増えているのが、各種機能とメルセデス・ミーのアカウントとの紐付けだ。テスト車はその設定が不十分だったので、ナビゲーションの渋滞情報や音声操作など、フルに性能を体験できないものもあった。オーナーになってしまえば問題ではなくなるだろうが、ゲスト扱いでは機能が適切に働かないというような面倒臭さは必要ないと思えてならない。

燈火類

LEDライトとしては、もっと明るいものもテストしたことはあるが、これでも十分以上には明るい。アダプティブ機能の反応はちょっと遅い。

ステアリングとペダル

比較的狭いフットウェルだが、2ペダルのみなので、レイアウトにお伝えするような問題はない。メルセデスはスロットルペダルをBMWほど右に押し込んでいないので、ドライビングポジションのフィールはより自然だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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