テスラ・モデル3 詳細データテスト 静粛性と質感は向上 やはり硬めの乗り心地 使い勝手はやや後退

公開 : 2024.03.16 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

2017年の登場時、公称の航続距離はスタンダードレンジが409km、ロングレンジが560kmだった。時を経て、改良版は554〜629kmまで伸びた。

では、リアルな数字はどうだろう。高速道路での電費は6.4km/kWhだから、ツーリング可能距離は480km強、平均は6.0km/kWhなので日常使いでは446kmと言ったところだ。ほかを圧倒するほどではないが、この価格帯では上位に位置することに変わりはない。

ロングレンジの残価予想は、フォルクスワーゲンの新型車であるID7より上というみごとなもの。比べるとBMWは割高だ。
ロングレンジの残価予想は、フォルクスワーゲンの新型車であるID7より上というみごとなもの。比べるとBMWは割高だ。

ナビは、充電量を考慮してテスラのスーパーチャージャーへの案内を含めたルート案内を行う。とはいえ、サードパーティの充電網も使用できるのはモデル3の強みである。

マイナーチェンジモデルの価格は3万9990ポンド(約756万円)からで、ライバルが割高に見える。とはいえ、ボディカラーをブルーやブラックにすれば1300ポンド(約25万円)、19インチホイールは1500ポンド(約28万円)ホワイトインテリアは1100ポンド(約21万円)と、オプション価格が上乗せされる。

注意すべきは6800ポンド(約129万円)のフル自動運転対応だ。英国の法制が許す範囲内でのテストでも、作動は不安定だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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