競合不在?の「7シーター電動SUV」が更新! メルセデス・ベンツEQBへ試乗 最長516kmに

公開 : 2024.03.25 19:05

快適志向のSUV 従来以上に万能な実力

今回のフェイスリフトで変更を受けたのは、航続距離とスタイリングの更新がメイン。EQBの動的な部分には、殆ど手は加えられていない。

乗り心地は、バッテリーEVとしてはソフト寄り。路面からの強めの入力に対し、跳ねるように揺れが残る場合はあるものの、基本的には落ち着いている。スポーティなSUVではなく、快適なSUVが狙われている。むしろ、好ましいと感じる人も多いだろう。

メルセデス・ベンツEQB 250+ AMGライン・エグゼクティブ(英国仕様)
メルセデス・ベンツEQB 250+ AMGライン・エグゼクティブ(英国仕様)

走行時の車内はとても静かで、外界との隔離性は高い。それでいて、0-100km/h加速は8.9秒と、動力性能も充分といえる。

操縦性も、全般的に穏やか。ステアリングホイールを握ってみると、実際のボディサイズより、ひと回り大きく感じられるかもしれない。とはいえ安定性は高く、狭い道でも車線の中央を維持しやすい。

7シーターの使える電動ファミリーSUV、EQBは、今回のフェイスリフトでさらに磨き込まれた。1度の充電で走れる距離が伸びたことは、確かな強みとなるはず。従来以上に万能といえる実力を得たことで、堅調に販売数を伸ばす可能性が高い。

ちなみに、電動パワートレインとスタイリングのアップデートは、同等の内容でメルセデス・ベンツEQAにも施されるという。こちらの訴求力も、増すことになる。

メルセデス・ベンツEQB 250+ AMGライン・エグゼクティブ(英国仕様)のスペック

英国価格:5万5060ポンド(約1041万円)
全長:4684mm
全幅:1834mm
全高:1667mm
最高速度:159km/h
0-100km/h加速:8.9秒
航続距離:482km
電費:5.9km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:2105kg
パワートレイン:非同期モーター
バッテリー:70.5kWh(実容量)
急速充電能力:100kW
最高出力:190ps
最大トルク:39.1kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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