英ロータス 過去最高の販売台数達成 7億5000万ドルの赤字も「着実に前進」 今後4年で飛躍目指す

公開 : 2024.04.11 06:05

ロータスの2023年の決算報告では7億5000万ドルの純損失を計上したが、販売台数は過去最高の6970台を達成。新型車の投入を控え、今年はさらなる成長が期待される。2028年までに年間15万台を目指す。

販売の6割を占めたのは電動SUV「エレトレ

英国の自動車メーカーであるロータスは、2月の株式公開後初の決算報告を行った。2023年期の販売台数は6970台で過去最高を記録したが、7億5000万ドル(約1140億円)の純損失を計上した。

売上高6億7900万ドル(約1030億円)だった。ロータスは声明で、2028年までに年間販売台数15万台を目指す事業戦略「Vision80」の達成に向けて「着実に前進している」と述べた。

新型車の投入を控え、今年はさらなる伸びが期待される。
新型車の投入を控え、今年はさらなる伸びが期待される。

車種別では新型SUVの「エレトレ」が年間販売台数の63%を占め、2023年第4四半期に大きな伸びを見せた。2024年にはさらなる増加が期待される。

スポーツカーの「エミーラ」は販売台数の約3分の1を占めたが、中国・武漢にあるEV専用工場で新型EVの生産が始まれば、その割合は急速に減少するだろう。

現在中国で販売中の新型セダンの「エメヤ」は、今年の第3四半期に欧州でも販売開始予定だ。また、今年中に米国を含むさまざまな新市場でエレトレを発売する。

その結果、2024年の予想販売台数は2万6000台、予想利益率17~19%とされている。

2025年には、コードネーム「タイプ134」と呼ばれる小型の電動SUVを導入予定で、世界販売に大きな影響を与えることが期待されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事