マツダ2 SkyActiv-G 1.5 90 SE-L (日本未導入モデル)

公開 : 2014.12.12 23:40  更新 : 2017.05.29 19:13

■どんなクルマ?

今年の小型車マーケットは豊作だった。そんな中、さらにそれに拍車をかけるかのようにマツダ2(日本名:デミオ)がデビューした。大きな期待を寄せているだけに、英国内でのテストが可能になったとくれば、乗らないわけにはいくまい。

フロントのオーバーハングは短くなっているけれど、ホイールベースは先代よりも延長され、高張力鋼を多く使用することによって軽くなっていながらも剛性は22%増しているのだそうだ。したがって先代のデミオの根強い人気を支えた軽快なハンドリングも健在なのだという。

内装は大幅に進化しており、エントリー-グレードでもタッチスクリーン・ディスプレイは標準。また、乗り心地も改善されていることが想像できる。なおこの世代のマツダ2は5ドアがスタンダードとなる。

1.5ℓディーゼルのわきに、75ps/90ps/115psの1.5ℓ ’スカイアクティブ’ ガソリン・エンジンが英国では用意され、楽しさと経済性のバランスは最高レベルなのだとマツダは主張する。

今回は90psを発生する1.5ℓガソリン・エンジンを試す。

■どんな感じ?

’人馬一体’ という哲学を掲げるマツダだけに、こちらもかなりの期待を寄せていたのだが、ハンドリングに関しては心から納得できるものではないと感じた。

ミドル・コーナーにおけるステアリングの重さとシャープネスにはこれといった問題はなく、正確にラインをトレースすることができるのだが、中立付近に必要以上に軽く漠然とした帯域があるのだ。これによって高速域ではやや不安になることがあり、結果としてフィールの一貫性を欠くことにもつながっている。

同クラスのベンチマークと言えば、あいも変わらずフォードフィエスタであることは周知の事実。しかしマツダ2がフィエスタより大いに劣っているとまでは言うつもりはまったくない。現にマツダ2のターン-インの姿勢は非常にシャープだし、グリップもまずまず。ボディは軋みひとつなく、アンダーステアに顔をしかめるよりもむしろ、その活力に微笑んでしまうほどである。

エンジンもまた楽しさを助長する大きな要素。自然吸気の1.5ℓと、これまた活き活きとしたフィールをもつマニュアル・ギアボックスのおかげで、いつだってうえの回転域まで回したい衝動に駆られる。

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