「六輪駆動」のハイパーSUV、525馬力のV8搭載 装備盛り盛りのゴツすぎ「ランドローバー」登場

公開 : 2024.09.27 18:05

米国のチューナーがランドローバー・ディフェンダー向けの改造キット「ワールドエンダー」を公開した。トラックの荷台と六輪駆動を導入し、頑丈なスキッドプレートやオールテレーンタイヤで武装している。

ディフェンダー110向け改造キット

米国フロリダ州を拠点とするチューニング会社、アポカリプス(Apocalypse)社が、ランドローバー・ディフェンダーをベースとする新型の六輪駆動車「ワールドエンダー(World Ender)」を公開した。

標準のディフェンダー110に、ピックアップトラックの荷台と2番目のリアアクスルを追加するカスタマイズ・キットだ。その他、フロントフェンダー・エクステンション、ルーフラック、そして「カウ・キラー」と呼ばれるブルバーが装着される。

アポカリプス社の改造キット「ワールドエンダー」
アポカリプス社の改造キット「ワールドエンダー」    アポカリプス社

下部のスキッドプレートがフロントアクスルを石や枝などの破片から保護する。

20インチのスチールホイールと巨大なオールテレーンタイヤも特徴的だ。エアサスペンションはアポカリプス社が独自に開発したもので、最大203mmの地上高を確保することができる。

JLR(ジャガー・ランドローバー)のスーパーチャージャー付き5.0L V8エンジンを搭載し、最高出力525psと最大トルク63.7kg-mを発生。新しいトランスミッションを介して六輪すべてを駆動する。後輪駆動モードへの切り替えも可能だ。

アポカリプス社の最高経営責任者(CEO)であるジョセフ・ガッタス氏は、ワールドエンダーについて「メルセデスのGクラス6×6を打ち負かす」ことを目指したと語っている。

ワールドエンダーの価格は37万4999ドル(約5400万円)から。

現行型ディフェンダーを六輪車に改造するのはまだ実例が少ないが、旧型ディフェンダーにおいてはランドローバー自身が六輪駆動バージョンを開発し、消防車や軍用トラックとして少数を販売していた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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