【第6回】浜先秀彰の絶対的カーグッズ!:メリットいっぱい!LED化のススメ

公開 : 2025.03.05 17:05

AUTOCAR JAPANのカーグッズ情報を担当する浜先秀彰が、商品選びのコツや業界の気になる話を月イチで紹介。今回は、実用性向上にもドレスアップにもなるLED化のメリットと、交換時の注意点について説明します。

安全運転にも貢献する明るくて長寿命なLEDを愛車に

自宅やオフィスなど身のまわりのライトは、いつの間にか電球や蛍光灯から『LED』へと置き換えられてきています。これはクルマの世界でも同様で、新型車では多くのライトでバルブがLEDになっています。

明るくて寿命が長く、消費電力も少ないLEDは、自動車用の光源として現時点では最適といえます。それだけに現在では、従来からのバルブと交換できる市販品が多く販売されており、純正の白熱バルブやハロゲンバルブ、HIDバルブなどと簡単に入れ替えられます。車種や装着場所によってはユーザー自身で特別な工具も使わず数分で取り付けられ、実用性も(明るい!)、見た目も(白い光!)アップする非常に満足度の高いカスタマイズです。ここ数年で価格もグンと下がって、購入しやすくなっている点も見逃せません。

カーメイトのGIGAシリーズはLEDバルブのラインアップが豊富で、車種別の適合確認も公式サイトから行える。
カーメイトのGIGAシリーズはLEDバルブのラインアップが豊富で、車種別の適合確認も公式サイトから行える。    カーメイト

もちろん安全部品のひとつといえるので車検をパスできないもの、耐久性に難のあるものは選ばないようにすることが大切です。国内メーカーがカー用品店やホームセンターなどを通じて販売している製品であれば、基本的に問題は無く保証もしっかりしていますが、ネット通販のみで販売されている格安海外製品は、精度や耐久面などにトラブル報告が多くみられるので避けたほうが賢明です。

今回は、エクステリアに使われているライト類のLED化について話を進めたいと思います。

ヘッドライト用LEDバルブを選ぶときはココをチェック

車両に装着されている中で、もっとも需要があるのが、当然ながら『ヘッドライト』です。新車でのヘッドライトのLED化は年々進んでいますが、クルマの使用年数が長期化していることから、街にはハロゲンバルブ装着車がまだ多く走っています。また、10年ほど前まで新車装着されていたLEDについては、寿命は長いものの経年劣化によって明るさの低下が発生しています。ハロゲンバルブやHIDバルブ装着車のオーナーには、ヘッドライトバルブのLED換装をオススメしたいです。圧倒的に明るい光はナイトドライブの疲れを軽減し、安全運転に貢献してくれるでしょう。

ヘッドライト用の製品を選ぶ際に気を付けたいのは、純正のバルブ形式に適合したものを選ぶことです。ハロゲンバルブの場合には『H4』、『H7』、『HB4』など、HIDバルブの場合は『D2S』、『D2R』などの規格があり、市販の換装用LEDバルブはこれらの規格と口金部分やサイズが同形状となっています。ただし、LEDの場合には放熱性を高めるため小型ファンを内蔵している場合があり、形式が適合していても車種によっては取り付けられないケースもあります。メーカーのウェブサイトなどに掲載されている、車種別適合表をチェックしておきましょう。

ヘッドライトのLED化によって夜間ドライブの疲労やストレスが軽減する。写真はGIGA S8装着車。
ヘッドライトのLED化によって夜間ドライブの疲労やストレスが軽減する。写真はGIGA S8装着車。    カーメイト

また、各メーカーではいくつかのグレードを用意していることがありますが、基本的に価格の高い製品ほど明るく、安い製品ほど暗くなります。パッケージやウェブサイトの製品説明には『〇〇lm(ルーメン)』といった明るさの表記が必ずあるので、これを見落とさないようにして下さい。

そしてもうひとつ『〇〇K(ケルビン)』という表記も気にしてほしいのですが、これは色温度を示すもので数値によって光の色合いが変わります。一般的に純白であれば6000Kで、それより数値が大きくなれば青に近づき、小さくなれば黄色に近づきます。

このほか配光特性や熱対策、取り付け性などで各メーカーは差別化を図っているので、このあたりについても比較したうえで製品選びをすると良いでしょう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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