自宅でEVの普通充電を初体験した話【ヒョンデ・コナ長期レポート#8】
公開 : 2025.03.10 11:05
編集部ではヒョンデ・コナを長期レポート中です。前回のレポートでは充電マネージメントの大切さを痛感した編集部ヒライが、いよいよ自宅に200Vの屋外コンセントを導入した話を書きました。今回はその続きです。
初となる自宅で普通充電
前回のレポートでは、自宅にEV充電用の200Vコンセントを装着した経緯を書かせて頂いた。今回はいよいよ、初となる自宅で普通充電をした話である。
これまで30分の急速充電は各地で体験してきた。充電カードはeモビリティ・パワー社と契約し、月額4180円の基本料金を支払っている。ちなみに直近3ヵ月の充電料金は以下の通りだった。
2024年12月:4041円(トータル8221円)
2025年1月:4180円(トータル8193円)
2025年2月:4645円(トータル8825円)

さて初普通充電の日は、都内で仕事を終えてから静岡県東部の自宅まで走行。残りの電力が少なくたどり着けるか微妙だったので、足柄SAで30分急速充電した。その結果、自宅到着時は残り26%。その日は暗かったこともあり、翌朝を待つことにした。
コンセント側の接続は簡単だ。カバーをあけ、電源プラグを差し込むだけ。コンセントカバーにプラグを引っかけるロック機構があり、外すときはカバーの奥へ押してロックを解除する仕組みになっている。
その後、コナに付属している普通充電器のプラグを車両側にも接続すると「充電を開始します」とアナウンスがあり、充電がスタートした。ちなみに充電中は自動でロックがかかる。そこでメーターを見たところ、『残充電時間19h20m』と表示が出た。なるほど19時間……ん? 何とほぼ丸1日ではないか!
よくよく考えてみれば、確かにそれくらいはかかるのだ。コナの総電力量(駆動用バッテリー容量)は64.8kWhで、充電器の出力が3kWだから、仮に0%からだと21時間半かかる計算だ。お恥ずかしながら、『総電力量(kWh)÷充電器出力(kW)=充電時間』という計算式は、レポートを始めてから知ったことである。
忘れた頃、18時台に事件は起きた
充電開始が午前9時過ぎだったので、終了は夜中の4時台。その日は元々車両の使用予定がなく翌朝も自宅にいるので、まあ起きたらプラグを抜けばいいか、くらいの軽い気持ちで充電を始めた。
途中気になって何度かクルマを見に行くも、特に変化はなく、ゆっくりゆっくりと充電されている様子。しかし忘れた頃、18時台に事件は起きた。何とブレーカーが上がり、家中の電源が落ちたのだ。

昨夏に引っ越してきた我が家は賃貸の一軒家で、東京電力とは40Aの契約だったが、冬場の電力が足りず60Aまで上げた経緯がある。実は200Vコンセント接続工事の際にアンペアを聞かれ、「30Aの電力が一気に流れますけど、大丈夫ですか?」と言われていた。その時は「60Aなので大丈夫です」と自信をもって答えたのだが……。
幸い60Aまで上げた東京電力の工事の際に、数秒で電力が自動復帰するブレーカーに切り替えていたので、すぐに電気が点いた。そこでいったん落ち着いて考えてみた。なぜ落ちたのかと。……炊飯器だ!
夕方から寒くなってきて、暖房、ホットカーペット、電気毛布などが同時に入っていて、元々EVの充電中であるところに、炊飯器がドトメを刺したようだ。この冬、久しぶりの一軒家暮らしで、熱を発するものがいかに電力を消費するかを思い知っていたが、まさかこういう事態は想像していなかった。仕方なく充電をいったん諦めて、翌朝から再開。開始から約1日半経った夕方に、何とか初の普通充電を終えたのである。