【4月1日より順次導入開始】第5世代のピレリPゼロが発表 18インチから23インチまで50種類以上

公開 : 2025.04.02 07:25

第5世代のPゼロモデルが発表されました。Pゼロブランドは、ピレリのモータースポーツにおける長年の専門知識から生まれ、高級市場の多様なニーズに応える包括的なタイヤファミリーへと拡大してきました。

ミラノ発

ピレリは、1985年以来パフォーマンスと安全性の代名詞となっているタイヤファミリーのフラッグシップモデルである、象徴的なPゼロの第5世代を発表した。

Pゼロは、超高性能(UHP)タイヤ市場を確立した最初のタイヤであり、プレミアムおよびプレステージカー・セグメントにおける要求を予測して長年にわたって継続的に進化してきたと彼らはいう。

新Pゼロの特徴

第5世代のピレリPゼロ
第5世代のピレリPゼロ

新しいPゼロの特徴である画期的な進歩は、先進的な開発技術により達成された。ピレリの研究開発エンジニアは、人工知能システムとピレリが設計したアルゴリズムを組み合わせることで、タイヤの性能ダイナミクスを前例のないほど深く理解するための画期的なソリューションを生み出したという。

このプロセスでは、仮想プロトタイプテストも重要な役割を果たし、開発時間を短縮し、リソースを最適化。Pゼロには、ドライとウェット両方の路面でのサーキットテストで強調されたハンドリングの向上と、制動距離の短縮により、優れた性能と安全性という2つの重要な強みがあるという。

発売に際し、この新しいタイヤは、欧州ウェットグリップラベルで「A」を取得。ピレリの最新製品の主な目標の1つは、電気自動車への移行をはじめ、今日の自動車市場の急速に進化するニーズに先んじることだと語る。

発売時に利用可能な10種類のリプレース用サイズは、ウェットグリップに関する欧州ラベルでクラスAを取得している。

開発戦略としてはタイヤ構造とトレッドデザインに重点を置き、コーナリンググリップを強化するために溝と接地面に改良を施し最適化。接地面のバランスが改善されたことでブレーキ性能と摩耗率が向上し、タイヤのライフサイクル全体を通じて一貫した性能が確保される。

新しいPゼロは、サイドウォールにコントラストの効いたマーキングを施した新しいグラフィックにより、見た目でも際立っている。

新しい Pゼロラインナップ

第5世代のPゼロタイヤは18インチから23インチまでのサイズがあり、すでに50種類以上の製品が販売開始された。

これらはPゼロファミリーの他のタイヤと並んで、あらゆる用途のプレミアムおよびプレステージ市場を網羅。新しいラインナップのほとんどには、ピレリの特徴であるElectが採用されており、Electは、電気自動車およびプラグインハイブリッド車向けのテクノロジーパッケージで、転がり抵抗の低減により航続距離が増加し、高トルクへの対応やノイズの低減の為に特別に設計されたソリューションを採用している。

第5世代のピレリPゼロ
第5世代のピレリPゼロ

さらに、ピレリのエンジニアたちは、まもなく発売される多数の車にこのタイヤを装着するための作業を進めており、ランボルギーニウルスSE、アウディA5BMW M5およびM5ツーリング、メルセデスGLEおよびGLS、ルシッドグラビティ、ポールスター4、Nio ET9、シャオミSU7 などのモデルのための専用バージョンを用意し技術承認を既に取得している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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