全長4.5m、340馬力の小型EV 走りを強化したスコダ『エルロックvRS』欧州発表

公開 : 2025.04.10 19:45

チェコの自動車メーカーであるスコダから、高性能のコンパクトEV『エルロックvRS』が登場しました。VWグループの高性能モーターを搭載し、合計出力340ps、航続距離550kmを実現しています。

フォルクスワーゲンの高性能モーター搭載

チェコの自動車メーカーでフォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダは、同社史上最小のEVである新型『エルロック(Elroq)』に、高性能バージョンの『vRS』仕様を新たに設定した。

エルロックは昨年10月に発表された電動クロスオーバーで、全長4488mm、全幅1884mm、全高1625mmとコンパクトでありながら存在感のある力強いデザインを特徴としている。今回登場したvRSは、標準モデルから多くの変更が加えられており、最高出力は53ps増の340psとなったほか、シャシーも強化されている。

スコダ・エルロックvRS
スコダ・エルロックvRS    スコダ

フォルクスワーゲンID.4 GTXと同じデュアルモーターを採用し、0-100km/h加速タイムは標準モデルよりも1.2秒速い5.4秒を誇る。

スコダによると、シャシー調整やシャープなステアリング設定、ローダウン・サスペンション(フロントで15mm、リアで10mmダウン)を組み合わせることで、「よりスポーティなドライビングフィール」が実現するという。さらに強力なフロントブレーキも装備されている。

外観上の違いとしては、ルーフレール、ブラックのアクセント、21インチアルミホイールなどがある。車外スピーカーによる走行サウンドも変わり、「スポーツ」と「フューチャリスティック」の2種類から選べる。

エルロックの最上級グレードという位置づけから、標準装備も豊富だ。例えば、ダイナミック・シャシー・コントロール(DCC)サスペンション、LEDマトリックスヘッドライト、フロントシートヒーター、12スピーカーのサウンドシステム、電動式テールゲートなどが搭載される。5インチのデジタルコックピットと13インチのインフォテインメント・ディスプレイには、vRS専用グラフィックも採用されている。

84kWhのバッテリーを使用するが、スポーティなキャラクターであるため、航続距離は標準モデルよりも30km短い550kmとなる。充電速度は最高170kW。

エルロックvRSの価格はまだ発表されていないが、現時点での最高価格である4万1600ポンド(約790万円)を若干上回る程度になることが予想される。英国での納車開始は夏頃になる予定だ。

記事に関わった人々

  • ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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