コブラの親戚:AC MA-200(1) 水平対向が前提の低ノーズにV8 脅威となったEタイプ
公開 : 2025.05.17 17:45
100馬力も強力だったフォードの4.7L V8
反面、ACカーズはV8エンジンの供給に関して、一時的にジャガーと協議していた。MA-200の試作車が形になった1962年には、フォード由来のスモールブロック・ユニットの供給を受けていた。
アメリカ・ミシガン州から木箱入で届けられた、「ハイプロ289」4.7L V8エンジンのお値段は250ポンド。2000ポンドを費やし手作りで組み立てる、自社のオールアルミ製・水平対向6気筒より、100馬力ほど強力だった。

それでも、マルチェフスキはフォードのV8ンジンをトラック用だと非難した。自身の水平対向ユニットより、2倍近い重さも指摘した。
ACカーズのデザイナーには、アラン・ターナー氏が就いていたが、彼とは意見が対立していたようだ。しかし面目を保つため、マルチェフスキへ低いフロントノーズのスタイリングは任されている。水平対向エンジンを前提に。
エースと根本的に異なるスペースフレーム構造
MA-200のシャシーも、1950年代のエースとは根本的に異なる。ツインチューブ式ではなく、スチール製角パイプを組んだスペースフレーム構造に、新しいサスペンションが組まれた。
後ろはストラット式のコイルスプリング。前はウイッシュボーン式で、アッパーメンバーを介してコイルオーバー・ダンパーを動かした。動きを滑らかにするため、可動部にはニードルローラー・ベアリングが用いられている。

リアデフは、ジャガー風のソールズベリー社製。インボードブレーキで、バネ下重量を削っている。
現在、このMA-200を販売しているACヘリテージのチャーリー・グレイ氏は、構造が複雑すぎ、販売されたとしても利益は充分に出なかっただろうと推測する。アルミ製ボディパネルは薄すぎ、耐久性も充分ではなかったと考えている。
この続きは、コブラの親戚:AC MA-200(2)にて。


















































































































