もし量産されていたら? コブラの親戚:AC MA-200(2) 圧倒される加速力 感心の旋回性能
公開 : 2025.05.17 17:46
ヒットしたエースに続く、次の一手として生まれたMA-200 次期型コブラの噂も 低いボンネットが覆うフォードのV8 運転しやすく興奮を得やすい UK編集部が貴重な1台をご紹介
もくじ
ーアストンDB4とイメージが重なる後ろ姿
ー長いボンネットが覆うフォードのV8エンジン
ー自然な姿勢 運転しやすく、興奮を引き出しやすい
ー4速で20km/hから180km/h近くまでカバー
ー1970年代までブランド存続も可能だった?
ーAC MA-200(1963年/ワンオフモデル)のスペック
アストンDB4とイメージが重なる後ろ姿
ACカーズ MA-200のボディは、低く滑らか。ソリッドな雰囲気を漂わせる。全長は4318mmで、ホイールベースは2438mmとコンパクトだが、車内は想像より広い。同社のエースより、遥かに。
リアのデザインは、アストン マーティンDB4 コンバーチブルとイメージが重なる。片手で動かせるソフトトップを閉めても開いても、かっこいい。ウエストが絞られたエースと異なり、堂々とした風格がある。

ツインハンドルの付いたトランクリッドを持ち上げると、給油口が姿を表す。荷室は、スペアタイヤがほぼ専有している。
フロントマスクは、質素で素朴。細いバンパーが真一文字に伸び、ワイド感が強調されている。グリル部分のフォグランプはポルシェ356用で、かなりレアなアイテムだとか。フロントガラスは、ジャガーEタイプの流用だと想像される。
長いボンネットが覆うフォードのV8エンジン
前ヒンジの長いボンネットを開くと、クロームメッキ仕上げのエアフィルター・カバーを載せた、フォード由来の4736cc V8エンジンが登場。フロントフェンダー後方には、熱を逃がすエアアウトレットが開いている。
発電機は、Eタイプのように旧式のダイナモ。ラジエーターも、Eタイプ譲り。クーラント・タンクの下に、ラック&ピニオン式のステアリングラックがチラ見えする。エアコンは良く効くが、オーバーヒートの心配はないそうだ。

2代目オーナーの、ロジャー・フィールド氏の手元にあった時期には、フォードGT40用の試作、302cu.in(4.9L)V8エンジンへ置換されていた。だが、3代目オーナーとなったアメリカ人のマーク・ゴールド氏が購入後、オリジナルへ戻されている。
レストアの過程で、オリジナルと同日に鋳造されたと考えられるブロック番号が振られた、ハイプロ289ユニットが発見されたという。完成後の2010年には、アメリカ・フロリダ州のコンクール・デレガンスで優勝。2021年に英国へ戻ってきた。
自然な姿勢 運転しやすく、興奮を引き出しやすい
サイドシルは分厚く、ドアは長い。シートはエースの進化版、コブラのようなバケット。センタートンネルは分厚いが、足もとの空間にはゆとりがある。3枚のアルミ製ペダルは、ACカーズのオリジナル。漂うビンテージ感がうれしい。
ステアリングホイールは、コブラMkII用。シフトレバーは少し遠くに伸びるが、運転姿勢は自然だ。ブラックの合皮が貼られたダッシュボードは左右対称のデザインで、左ハンドルも想定されたことがわかる。

運転席の正面には、時速160マイル(約257km/h)と1万rpmまで振られた、速度計と回転計。アクセルペダルを軽く踏み、小さなキーを押し回すと、4.7L V8エンジンは即座に始動した。クラッチペダルは適度な重さで、ミートポイントを把握しやすい。
4速MTは、1962年式フォード・フェアレーンへ登用されたユニット。シフトレバーのストロークは長いものの、滑らかにゲートを選べる。静かにギアは回り、変速が心地良い。運転しやすく、興奮を引き出しやすい。


















































































































