メルセデス・ベンツ 次期型『GLB』は2026年発売へ 7人乗りSUV、オフロード志向のデザインも
公開 : 2025.05.13 06:45
メルセデス・ベンツは次期型『GLB』を来年発売する予定です。3列7人乗りのシートレイアウトを承継しつつ、若干の大型化により車内空間を拡大。シャシーやパワートレインも一新され、「大幅な進歩」を遂げるとのこと。
シャシーもエンジンもすべて一新
メルセデス・ベンツは、第2世代となる次期型『GLB』を来年欧州で発売する予定だ。関係者によると、現行型から「大幅な進歩」を遂げているという。
GLBは2019年に発売されたコンパクトSUVで、スクエアなシルエットや3列7人乗りのシートレイアウトを特徴としている。最近、次期型のプロトタイプが欧州で目撃されており、全体的なシルエットは維持しつつ、全長と全幅が若干拡大されるようだ。

AUTOCARの入手した情報によると、次期型GLBは、より大胆なフロントエンドデザインと新しいライトシグネチャーを採用するとのことだ。
プラットフォームは新しいメルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャー(MMA)へと切り替えられる。現行のGLBはモジュラー・フロント・アーキテクチャー(MFA)を採用しているが、こちらは2026年までに廃止となる見込みだ。
MMAを共有する新型CLAと同じく、ハイブリッドモデルとEVモデルがそれぞれ導入される。車名はいずれも『GLB』となり、従来のEVで使われる『EQB』の名称は廃止される予定である。
モデルの魅力をさらに高めるため、タフな外観のオフロード・パッケージなど、幅広いスタイリングオプションが用意される。次期型の開発に携わる関係者の話によると、こうした動きはSUVモデルにオフロード志向の外観を求める購入者が増えていることを受けたものだという。
インテリアでは、新型CLAと歩調を合わせ、フルワイドのデジタルディスプレイパネルを採用する。素材の高級感とデザインも向上し、ソフトパッドや触感の良い物理スイッチが装備される。現行型と同様に、7人乗りという重要なセールスポイントは維持する。
GLBのEVモデル(車名はおそらく『GLB with EQテクノロジー』)は、現行の400Vアーキテクチャーではなく、より先進的な800Vシステムを採用する。シングルモーター後輪駆動とデュアルモーター四輪駆動を設定し、最高出力は約230psから360ps、バッテリー容量は58kWhから85kWhになると予想されている。
メルセデス・ベンツの最高技術責任者、マルクス・シェーファー氏は先日、同ブランドの全モデルでスポーティなAMGバージョンが開発中であることを明らかにした。GLBでも、最新のアキシャルフラックスモーターと円筒形セル技術を採用した高性能モデルが誕生することになりそうだ。
次期型GLBはEVモデルをメインとして販売されるが、マイルドハイブリッドのガソリンバージョンも発売される予定だ。吉利汽車とルノーが設立したエンジン開発会社ホース(Horse)の1.5L 4気筒ターボエンジンを使用し、前輪駆動で最高出力は138psまたは193psとなる見込み。高性能の四輪駆動モデルも用意される。
次期型GLBは2026年第2四半期に発表される予定だ。まずはEVモデルが最初に導入され、同年内にマイルドハイブリッドモデルも加わる。