【小さい、かわいい、頼りになる】ホンダのマイクロモビリティCiKoMaに茨城で試乗

公開 : 2025.05.28 08:05

本田技術研究所唯一のショールームも

僕は乗用車だけでなく、バスや電動カート、電動車いすと、さまざまなジャンルの自動運転車両に乗ってきたが、CiKoMaはふたつの点で新鮮な部分があった。

ひとつは安井氏も言っていたように、言葉による呼び出しが可能であること。たしかに直感的で、認識能力も問題なく、扱いやすかった。スマートフォンでも音声入力は一般的になっているので、今後はこの方式が主流になっていくのではないだろうか。

本田技術研究所のショールーム内部。
本田技術研究所のショールーム内部。    森口将之

ふたつめは前方に歩行者や自動車がいる場合の反応で、いきなり急停止するのではなく、状況を判断してスムーズに減速したことだ。AIを活用したCI自動運転の効果を身をもって教えられることになった。

ところで今回は、アグリサイエンスバレーの中にあるTSUTAYA BOOKSTOREの一角面に設けられたショールームも訪問した。

ここは本田技術研究所が持っている唯一のショールームだそうで、新しい技術を発信していくと共に、地域住民にそれを理解してもらう場でもあるとのこと。訪問時は最新技術のほか、近々復活が予定されているプレリュードの3代目も展示されていた。

今後についても安井氏に伺った。

「常総市では、市の南西部にある『水海道あすなろの里』と石下駅周辺の市街地でも、自動走行の技術実証実験を始めようとしています。さらに神奈川県小田原市、栃木県芳賀町とも協定を結び、双方の自治体の関係者にショールームに来てもらい、実証実験を見てもらったりしました」

本田技術研究所では、2020年代後半に公道で60km/hでのレベル4を目標にしているそうで、常総市でも市街地に展開し、幹である鉄道(関東鉄道常総線)に対する枝のような存在にしていきたいという。数年後の常総市は、かなり違うモビリティシーンが展開されているかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。

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