ジュネーブ・モーターショーで見たチューニングカー・メーカー

公開 : 2015.03.07 22:50  更新 : 2017.12.14 12:31

  • FABデザイン・ヴァユRPRスパイダー(トップ写真) / FABデザイン・エスクァイア(上)

  • カールソンCK10

  • スターテックF-タイプ

  • マンソリーG63

  • マンソリー・ダイヤモンド・エディション

  • マンソリー・レースGT

  • マンソリー・トロフェオ

  • リンスピード・バティ・コンセプト

  • スパーニャGTAスパーノ

  • スパーニャGTAスパーノ

  • DMCウラカン・ステージ2

  • DMCアヴェンタドール・エディツィオーネGT

  • DMCアヴェンタドール・エディツィオーネGT

FABデザイン
チューリッヒにあるFABデザインは、2台のモデルを展示した。2台ともパワーアップ・モデルというよりもドレス・アップ・モデルという存在で、そのターゲットは中東、中国、ロシアであるという。マクラーレン650Sスパイダー・ベースのモデル、ヴァユRPRスパイダーは、フロント・スピリッター、ウイング、スカート、リア・ディフューザー、3ピースの20インチ・ホイールを装備したモデル。価格は£215,250(3,900万円)と、マクラーレン675LTとほぼ同額だ。一方のメルセデス・ベンツSクラス・クーペをベースとしたエスクァイアは、ワイドボディ・パッケージが与えられたモデル。フロントが30mm、リアが50mm拡大されたボディを持ち、22インチの鍛造ホールを履く。ボディのみのワイド化に必要な費用は£30,000(545万円)という。

カールソン
メルセデスのスペシャリストであるカールソンは、今回はスマート・フォーツーをベースとしたCK10を発表した。エアロダイナミックなアクセント、17インチのアロイ・ホイール、低められたサスペンション、4本出しのスポーツ・エグゾーストなどが特徴。またインテリアも本革とアルカンタラでトリミングされたオプションが設定され、ペダル、ギアノブ、ハンドブレーキはアルミニウム製となる。価格は現時点ではアナウンスされていない。

スターテック
ブラバス・グループの一員であるスターテックは、ランドローバーレンジローバージャガーのためのアフターパーツを専門にしている。ジャガーF-タイプをベースにしたモデルは、カーボンファイバー製エアロ、25mm低いサスペンション、カスタム・ホイールなどを装備したモデル。完成車という設定はなく、パーツごとに購入が可能。ちなみに、ショー・モデルは£52,700(957万円)の改造費が掛かっているという。

マンソリー
ドイツのチューニングカー・メーカー、マンソリーは、メルセデス・ベンツG63 AMGをベースとしたサハラ・エディションを今回のショーの目玉とした。エンジンは、ピストン、コンロッド、ベアリング、クランクシャフト、シリンダー・ヘッド、エグゾースト・マニフォールドを変更し、ブーストをアップさせることで、536psから828psにまでパワー・アップされている。またそのボディ・パネルは、殆どをカーボンファイバーで作り直している。ホイールアーチは40mmほどワイド化されてている。これとほぼ同じ手法は、985psとしたメルセデスSクラス・クーペ・ベースの “ダイヤモンド・エディション”、ベントレー・コンティネンタルGTベースの “レースGT”、ランボルギーニウラカン・ベースの “トロフェオ” といったモデルにも取り入れられている。レースGTとトロフェオのパワーは1000ps程度で、トロフェオは1-100km/h加速は2.7秒というパフォーマンスを持つ。

リンスピード
リンスピードは、ポルシェのチューニング部門を2007年にマンソリーに売却したが、どちらのメーカーにとってもジュネーブ・モーターショーがその存在を最もアピールできる重要な場であることに変わりない。投資会社アーネスト&ヤングと幾つかのテクノロジー・スペシャリストの手を借りて完成したバディ・コンセプトは、将来的な自動運転化を視野に入れたEVモデルだ。マンソリーの手によるインテリア、7軸のステアリング・コラム、必要に応じて100mm高さが代えられるサスペンションなどといった特徴を持ち、ドアは自動開閉式となる。また、シートの後ろにはセグウェイのようなモデルを収めることも可能だ。ルーフに付けれたトラックビューという高解像度のカメラが取り付けられたレーザー・スキャナーによって、前方の道を認識することもできるという。125psのモーターによる性能は、0-100km/h加速が6.2秒、そして航続距離は200kmだ。

スパーニャGTA
チューニングカー・メーカーというよりもマニュファクチャーの範囲にはるかもしれないスペインのスパーニャGTAは、2013年のジュネーブ・モーターショーで発表したスーパーカー、GTAスパーノのアップデートを公開した。エンジンは、2013年モデルの912psから925psに、トルクは101.9kg-mから124.4kg-mまで上げられている8.0ℓのツインターボV10で、そのパフォーマンスは、0-100km/h加速が2.9秒、トップスピードは370km/hとアナウンスされている。カーボンファイバー製のモノコックを持ち、ボディはチタン、ケブラー、そしてグラフェンが使用されている。

DMC
オーナーはドイツだが香港を拠点とするDMCは、極東、主に中国市場をターゲットとしたドレスアップ・メーカー。今回は、ランボルギーニ・ウラカン “ステージ2” と、カーボンファイバーを多用したランボルギーニ・アヴェンタドール “エディツィオーネGT” を展示した。

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