【加速は911に匹敵!】新型ベントレー・ベンテイガ・スピード発表 650psの猛獣SUV

公開 : 2025.06.10 07:45

ベントレーは、最速SUVの称号を更新する新型『ベンテイガ・スピード』を正式発表しました。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は310km/hに達し、ポルシェ911に迫るパフォーマンスを誇るといいます。

ドリフトを楽しめる高級SUV

ベントレーは、最速SUVの称号を更新する新型『ベンテイガ・スピード』を正式発表。

従来モデルに搭載されていた6.0LのW12ユニットは引退となり、新たに4.0LのV型8気筒ツインターボエンジンが採用された。この最新ユニットは最高出力650ps、最大トルク86.6kg-mを発揮。出力は従来比で15ps増、トルクはわずかに5kg-m減にとどまる。

新型ベントレー・ベンテイガ・スピード
新型ベントレー・ベンテイガ・スピード    ベントレー

エンジンのダウンサイジングにより、車両重量も42kg軽量化され、2466kgに抑えられた。

ローンチ・コントロール機能も加わり、0-100km/h加速は旧型スピードの3.9秒、および標準V8搭載の『ベンテイガS』の4.4秒を凌駕する3.6秒を記録。最高速度も5km/h向上し、310km/hに達する。

加速性能の向上だけでなく、走行モードも刷新されている。例えば、スポーツモードではダンパーの剛性を15%強化し、スタビリティコントロールの介入を緩和するなど、「ドリフトを楽しめる」仕様とされた。

後輪操舵も採用されており、低速時の取り回しのしやすさと、高速域での安定性強化に貢献している。

スポーツエグゾーストが標準装備されるが、さらにドラマチックなサウンドを求めるユーザー向けに、4本出しのアクラポヴィッチのチタン製エグゾーストがオプション設定されている。

ライバルはウルスDBX

エクステリアでは、ボディサイドに『Speed』バッジを装着。22インチまたは23インチの専用ホイールが用意されており、23インチでは、追加オプションのカーボンセラミック・ブレーキも選択可能となる。

インテリアも専用デザインのデジタルメーターが与えられ、助手席前のダッシュボードやスカッフプレートにも『Speed』ロゴを配置。シート刺繍にも同様の意匠があしらわれ、特別感を演出している。

新型ベントレー・ベンテイガ・スピード
新型ベントレー・ベンテイガ・スピード    ベントレー

英国での価格は21万9000ポンド(約4300万円)から。これは、ベンテイガS(20万1500ポンド/約4000万円)と、より豪華な『マリナーEWB』(25万9300ポンド/約5000万円)の中間に位置する。

ライバルとしては、V8のレンジローバー・スポーツSV(16万9000ポンド/約3300万円)、V8 PHEV仕様のランボルギーニ・ウルスSE(20万8000ポンド/約4000万円)、アストン マーティンDBX707の後継となるV8 DBX S(21万ポンド/約4100万円)などが挙げられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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