最近のホンダってどうですか?(フリード&アコード編)【新米編集長コラム#36】

公開 : 2025.06.29 13:05

アコードはアメリカ人好みの雰囲気

続いてはアコード。お借りしたのは『ホンダアコードe:HEV』で、ボディカラーはプラチナホワイト・パールである。

アコードといえば、個人的にはリトラクタブルヘッドライトの3代目が一番好きだが、2012年に初めてデトロイト・ショーの取材へ行った時に『アキュラTSXスポーツワゴン』、つまり先代アコード・ワゴンをお借りして乗ったのが忘れられない。

伸びやかなサイドプロポーションが特徴のホンダ・アコード。グレードはe:HEV。
伸びやかなサイドプロポーションが特徴のホンダ・アコード。グレードはe:HEV。    平井大介

当時のカー・マガジンで私は、『フラットな乗り心地は本当に素晴らしいデキで、NSXと合わせてすっかりアキュラ・ファンに』と書いていた。NSXの話は稿を改めるとして、「きっとこういうクルマをアメリカ人は好きなんだろうなぁ」と思ったのを今でもよく覚えている。

雑な書き方になるが、乗り心地がソフトでフワフワしたよさがあるアメリカ車と、時にはハードに感じるしっかりとした足まわりの欧州車、その中間にあるように感じたのだ。後に登場するキャデラックCTSあたりがまさにそういうクルマで、今回試乗した現行アコードもフラットな路面に強い乗り心地など、まさに先代譲りとなるアメリカ人好みの雰囲気があった。

また、デザインもサイドプロポーションが伸びやかで、フロントマスクはアメリカから逆輸入してきたと言われても信じそうな雰囲気。そして一番いいと思ったのは、2L直列4気筒+モーターとなるハイブリッドの走りだ。

エンジンは147ps/18.6kg-m、モーターは184ps/34.2kg-mあり、数字から想像できるように結構パワフルだ。『自分が思っているより1~2割は速く走っている』イメージで、ハンドリングも意外とスポーティで気持ちよく走ることができる。これが『ホンダらしい』部分? と感心しつつも、559万9000円という価格に驚いてしまった……。

というところで、長くなってきたので、このホンダ話は次回へと続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

日本版編集長コラムの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事