12分で急速充電 シャオペン、主力EV『G6』改良でデザイン刷新 欧州

公開 : 2025.07.17 07:45

中国のシャオペンは、電動クロスオーバー『G6』の改良新型を発表しました。発売からわずか2年で大幅アップデートを受け、バッテリーの性能向上により最大451kWの急速充電に対応するようになりました。

テスラモデルYに対抗 充電速度は最大451kW

中国のEVメーカーであるシャオペン(小鵬汽車、Xpeng)は、クロスオーバー車『G6』の改良新型を欧州で発表した。スタイリングとバッテリーを変更し、充電速度は同クラス最速となるそうだ。

G6はシャオペンが開発した中型の電動クロスオーバーで、テスラ・モデルYと競合している。2023年に発表され、英国は数か月前に販売開始されたばかりだが、すでにフェイスリフトを受けて競合車と肩を並べる仕様に更新された。

改良新型シャオペンG6
改良新型シャオペンG6    シャオペン

最も注目すべき変更点は、最大充電速度の大幅な向上で、従来の280kWから451kWにアップしている。シャオペンは、これにより10~80%の充電をわずか12分で完了できるとしているが、現在の英国における公共充電器の最大出力は350kW程度だ。

このピーク充電速度をどれだけ維持できるかは明らかにされていない。

仕様詳細は未確認だが、改良新型G6は、最大バッテリー搭載モデルで525kmの航続距離を謳っている。従来型のロングレンジ車(570km)よりも、航続距離が減少しているようだ。

外観も一新され、フルワイドのフロントライトバーが採用されたほか、ボディ同色のフェンダー、より滑らかなリアディフューザー、控えめなリアスポイラーが装備されている。

インテリアには、新しい木目調のダッシュボードトリムなど素材の質感向上が図られ、上位グレードにはデジタルバックミラーがオプションで用意されている。

欧州では、改良新型G6の注文受付が開始され、夏の終わりごろに納車開始予定となっている。英国でも、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで一般公開されたことから、そう遠くない時期に導入されると考えられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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