「AI搭載」スポーツセダン 新型シャオペン『P7』発表、デザイン一新 グローバル展開も?

公開 : 2025.05.19 18:45  更新 : 2025.05.19 22:07

中国のEVメーカーであるシャオペンは、第2世代となる新型『P7』を発表しました。最上位のフラッグシップEVで、高度な「AI」を搭載しているとのこと。デザインも大幅に進化し、今後の新しい方向性を示しています。

旗艦EVがフルモデルチェンジ

中国のEVメーカー、シャオペン(小鵬汽車、Xpeng)は、高級セダン『P7』の第2世代モデルを発表した。ポルシェのタイカンと競合する高性能モデルとなる。

同社は最近、欧州でクロスオーバー車のG6を導入し、まもなくミニバンのX9の販売も開始する予定だ。新型P7については「単なるクルマではなく、AI(人工知能)時代のシャオペンの答え」と表現している。

新型シャオペンP7
新型シャオペンP7    シャオペン

シャオペンは自らを「AI主導のモビリティ企業」と称し、AIが高級車をどのように進化させていくかを体現したモデルとしてP7を位置づけている。

技術的な詳細は未公開だが、現行モデルのP7は「世界初のAI定義車両」とされ、人間のような高度な自動運転機能と、会話型音声アシスタントと高速演算能力を備えた「スマートコクピット」が特徴だ。

最新世代はこれらの特徴を継承しつつ、さらに高度な機能を導入。中国の高級セダン市場でアバター12、ニオET9、Luxeed S7などと競合する中で、差別化を図るものと見込まれる。

今回公開された画像から、デザイナーのラフィク・フェラグ氏の手によりスタイリングが劇的に進化し、設立11年目を迎える同ブランドの新たな方向性を示していることがわかる。

フェラグ氏は、「この新世代モデルでは、あらゆる角度から人々を驚かせる純電動スポーツセダンを設計することを目指しました。このクルマは、数えきれないほどの改良を経て洗練された、わたし達の夢です。わたしにとって、新型シャオペンP7 は、感情と目的によって形作られた芸術作品です」と述べている。

シャオペンはP7に関する詳細を後日発表する予定だが、中国以外での販売についてはまだ何も明らかにしていない。しかし、英国の輸入業者であるインターナショナル・モーターズはAUTOCARの取材に対して、2028年までに5車種をラインナップし、シャオペンを英国で「ナンバーワンの中国プレミアムEVブランド」に育て上げる計画だと語った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事