2025年版 高性能&コスパに優れた中国車 10選 かつてないほどの進化、欧米車にも負けず劣らず

公開 : 2025.03.01 18:25

実用性、機能性、ドライビング・エクスペリエンスなどさまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「中国車」を10台紹介する。今や、かつてのイメージを覆すようなハイクオリティのモデルが数多く登場している。

欧州車に追いつきつつあるクオリティ

中国車の進化のスピードは、かつてないほど速い。

今から25年ほど前、中国は「ルバオCA6410」のようなモデルを作っていた。このクルマは、実質的にはオースチン・モンテゴのフロントエンドにオースチン・マエストロのリアエンド、そしてトヨタ製エンジンを組み合わせたものだった。

AUTOCAR英国編集部が高く評価している中国車を10台紹介する。
AUTOCAR英国編集部が高く評価している中国車を10台紹介する。

しかし今日、数十年にわたる経済成長、いくつもの模倣品の創出、そしてEVへのフォーカスを経て、中国車は業界トップクラスの水準にまで上り詰めている。

市場最安価の部類に入るものが多いが、価格重視の実用車ばかりではない。インテリアの質感や運転の楽しさの面でも、欧州や日本、韓国のメーカーに追いつきつつある。

現在、英国で販売されている中国車の中で、AUTOCAR英国編集部が最も優れていると考えるのはシャオペンG6(Xpeng G6)だ。高級感のあるインテリア、快適な乗り心地、そして米国製EVよりも価格優位性があることから、テスラモデルYの有力なライバルと言える。

今回は、中国企業が製造するAUTOCAR英国編集部イチオシのクルマをご紹介しよう。

1. シャオペンG6

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:8点
長所:航続距離が長く、急速充電が可能 モデルYと比較してコストパフォーマンスが良い 広々としたインテリア
短所:目立たない外観 タッチスクリーン上の操作が多すぎる 硬い乗り心地
最大の特徴:洗練されたユーザーエクスペリエンス

2024年に発表されたG6は、ほぼすべての点でテスラ・モデルYの直接的なライバルである。実際、この電動SUVはシリコンバレーのベストセラー車に引けを取らない。

1. シャオペンG6
1. シャオペンG6

「G6は客観的に見て、仕様が充実しており、モデルYに匹敵する競争力のある設計となっている」
――フェリックス・ペイジ、副編集長

同車を開発したシャオペンは、自らをIT起業家が率いる新興企業と表現しているが、確かにこのクルマは非常にハイテクな印象を与える。車内には最新クアルコム製プロセッサを搭載した大型スクリーンがあり、操作も素早く簡単だ。

内装材は価格の割にハイクオリティで、シートの調整機能も充実している。しかし、物理的な操作系(ボタンやノブなど)がほとんどない。

パワートレインは、最高出力258psと285psの2種類。どちらも速く、静かでスムーズだ。しかし、現実世界では27psの出力差に気づくことはほとんどないため、AUTOCAR英国編集部はパワーの低い方をおすすめする。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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