【特別仕様に秘策あり】セルモーターにも仕事させて!マツダCX-60がトレッカーだけに採用した燃費向上策とは?

公開 : 2025.07.22 11:45

燃費性能はわずかだが向上

実際に走らせてみると、確かにセルモーターがまわる音は聞こえて来るが、それほど耳障りではなく、ドライバーが気にしていて初めて気づくレベル。同乗者はP2かセルモーターのどちらかわからないだろう。振動やそのほかのネガティブな要因も全くなかった。

燃費は、以下のとおりであった。
市街地:13.1km/L(WLTCモード18.7km/l)
郊外:16.1km/L(同21.5km/L)
高速:19.3km/L(同22.7km/L)

こちらは後日取材した『XDハイブリッド・プレミアム・モダン』。
こちらは後日取材した『XDハイブリッド・プレミアム・モダン』。    内田俊一

その後、トレッカーと同じパワートレインで、常にP2モーターでエンジンを始動する仕様となる『XDハイブリッド・プレミアム・モダン』で500kmほど走らせたところ、以下のとおりとなった。
市街地:13.1km/L(同17.5km/L)
郊外:14.4km/L(同21.4km/L)
高速:22.5km/l(同22.4km/L)

WLTCモード値と比較するとどちらも市街地及び郊外での乖離が大きいが、これは他のCX-60も同様なので、この燃費レベルは実測値に近いと考えられる。

さて、トレッカーで燃費性能が向上しているかだが、使用シーンが全く同じではないものの、僅かながらその効果はありそうだ。

市街地ではストップアンドゴーが多くP2モーターに頼ったため差はつかなかったが、郊外路は比較的流れに乗って走ることができるので、セルモーターを使用するシーンが増え、実測値にもその効果が表れているようだ。なお、高速燃費値の差はトレッカーのデータに、アップダウンの多い東名阪や京奈道路などが含まれているからだろう。

この結果を踏まえると、トレッカーと同様の仕様を他グレードに展開しても問題ないように感じた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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