【オンブレ by マリナー】ベントレーが唯一無二の革新的グラデーション塗装オプションを発表

公開 : 2025.08.31 08:05

ベントレーは先に開催されたモントレーカーウィークにおいて第4世代コンチネンタルGTスピードにマリナーによるビスポークのグラデーション・ペイントペイント『オンブレ by マリナー』を施した特別なモデルを公開しました。

ベントレーが新ビスポーク・ペイントを発表

ベントレーは8月5日、モントレーカーウィーク2025の『ザ・クエイル』において、第4世代のコンチネンタルGTスピードをベースに、最上級の技巧と時間を要する塗装仕上げのひとつ『オンブレ by マリナー』を施した、1台限りの特別仕様車を発表した。

英国の『ドリームファクトリー』で熟練した職人によって丹念に仕上げられたこの新たなエクステリアは、車体全体にわたり2色のペイントが繊細に溶け合うように美しいグラデーションを描き、比類なき存在感を放つ。

ベントレー・コンチネンタルGTスピード『オンブレ by マリナー』。
ベントレー・コンチネンタルGTスピード『オンブレ by マリナー』。    ベントレー

この革新的な塗装技術は、ベントレーのビスポーク部門である『マリナー』を通じて、3種類のカラーコンビネーションより選択し、オーダーすることができる。

唯一無二のオンブレ塗装

『オンブレ』と呼ばれるこの塗装スキームでは、前後に異なるコントラストカラーで塗装された後、伝統的な調色技法によるペイントを幾重にも重ねることで、オンブレならではのグラデーションが生まれる。

この仕上げにはおよそ56時間を要し、2名の熟練した塗装技術者が丹念に工程を進めていく。2色の塗料の反応や融合の仕方は極めて繊細で複雑であることから、使用されるカラーコンビネーションは慎重かつ綿密に選定されるという。

ベントレー・コンチネンタルGTスピード『オンブレ by マリナー』。
ベントレー・コンチネンタルGTスピード『オンブレ by マリナー』。    ベントレー

その結果、仕上がりはどの角度から見ても自然でなめらかなグラデーションを描き出す。さらに、塗料ごとに異なる特性に対応するため、職人は工程の随所で綿密な調整を行っている。

そうして仕上げられた1台1台は、すべてが唯一無二でありながら、肉眼でも完璧と感じられる美しさを備える。

エクステリアとインテリアの調和

車両前方のトパーズから後方のウィンザーブルーへと優美にフェードするエクステリアは、特に車体中央部では後輪フェンダーラインに沿って、色彩の変化を描き出している。

さらに22インチの10スポークホイールにもボディと同様に、前方にトパーズ、後方にウィンザーブルーのグラデーションが施され、外観全体に一体感と洗練をもたらしている。

ベントレー・コンチネンタルGTスピード『オンブレ by マリナー』。
ベントレー・コンチネンタルGTスピード『オンブレ by マリナー』。    ベントレー

インテリアとエクステリアの調和を図るため、インテリアにもオンブレ塗装同様のグラデーションを採用する。

キャビン前方にはトパーズの特別なレザーが用いられ、シート、ステアリングホイール、インストルメントパネルからセンターコンソールへと流麗に続いていき、後方に進むにつれ、色調は深みのあるベルーガへとフェードし、空間全体に豊かな奥行きを与えている。

さらに、シートやドアにはドラゴンフライのアクセントカラーを配し、パイピングやステッチを際立たせることで、ディテールに至るまで洗練された美しさを表現している。

また、キャビン内は感触にもこだわり、センターコンソール、インストルメントパネルやトレッドプレートキャリアには、サテン仕上げのベルーガ塗装ヴェニアを採用。ドアを開けた瞬間、その質感と美しさが際立つ仕立てとなっている。

さらに最新の3面回転式『ベントレー・ローテーション・ディスプレイ』、英国最高峰のオーディオシステム『ネイム for ベントレー(Naim for Bentley)』、そして第4世代コンチネンタルGTから導入された『ダーククローム・インテリア・スペシフィケーション』を装備する。

今回、モントレーで発表されたコンチネンタルGTを皮切りに、マリナーが提案する3種類のグラデーション塗装は、世界各地のベントレー正規販売ネットワークを通じてオーダーが可能となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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