【春の儚さを表現】ロールス・ロイス・スペクターの特別モデル『インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ』の3台を発表

公開 : 2025.08.30 21:05

ロールスロイスは、『春』の詩的表現をビスポークによって表現したスペクター『インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ』を発表しました。車体の各部にあしらわれた『桜』のモチーフが、エキゾチックな雰囲気を放ちます。

春の詩的表現を追求した特別なモデル

ロールス・ロイスは春の詩的な美しさから着想を得たビスポーク・モデル、『スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ(Spectre Inspired by Primavera)』を発表した。

本モデルは、ロールス・ロイス初のBEVモデルである『スペクター』をベースに、『プリマヴェーラ(イタリア語で春を意味する)』をモチーフとした、エヴァネッセント(Evanescent・儚さ)』、『レヴェリー(Reverie・幻想)』、『ブロッサム(Blossom・花)』という異なる3つのカラーのモデルで構成される。そのいずれもが季節の感覚を呼び起こすように慎重にキュレーションされたビスポークのディテールを特徴としている。

ロールス・ロイス・スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ『エヴァネッセント』
ロールス・ロイス・スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ『エヴァネッセント』    ロールス・ロイス

『スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ』シリーズは、来年初旬までオーダーを受け付け、2026年春に先立って納車が開始される予定である。

各部にあしらわれる桜のモチーフ

3つの異なるカラーで提供される各モデルには、それぞれに春の象徴である『桜』のモチーフがあしらわれる。これらの花の要素はロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーによって1つづつ手描きされ、その後にデジタル化されてエクステリアとインテリアのディテールへと昇華されている。

エクステリアを引き立たせているのは,満開の桜の枝を描いたコーチライン・モチーフである。また、このシリーズのために新たに精緻にデザインされた23インチのアロイホイールでは、咲き誇る花の様子が表現されている。その流れるようなフォルムは、花びらが徐々に開き、春の光を迎える姿を連想させるもので、自然の生命力をさりげなく表現している。

ロールス・ロイス・スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ、ビスポーク・デザイナーによる繊細な手作業。
ロールス・ロイス・スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ、ビスポーク・デザイナーによる繊細な手作業。    ロールス・ロイス

桜のモチーフはインテリアにも引き継がれている。イルミネーテッド・トレッドプレートには『SPECTRE Inspired by Primavera』の名が刻まれ、ヘッドレストに花びらの形状を捉えた彫刻的なシルエットを基調とした刺繍技法が施されている。

本モデルのハイライトといえるのが、独自の感触をもたらすディテールである。ブラックウッドのフェイシアとセンターコンソールには、大きく枝を広げ咲き誇る桜のモチーフが刻まれる。この効果は37種類の異なるレーザー密度を試すことで達成されており、磨き上げられた木の表面に対して調和の取れたコントラストを生み出し、ディテールを損なわずに仕上げを保つことができる特別な研磨工程も特別に開発された。

また、北半球の春の夜空に移り変わる星座からインスピレーションを得て、各モデルには『牛飼い座』、『獅子座』、『乙女座』からなる『春の大三角形』が描かれる。1台につき4796個のイルミネーションを手作業で配置したスターライト・ドアと、5500個を超える星々を抽象的に表現し、スペクターのロゴを際立たせるイルミネーテッド・フェイシアが備わっている。

『スペクター・インスパイアード・バイ・プリマヴェーラ』は、春の儚い美しさと、それが呼び起こす感情へのオマージュであり、ロールス・ロイスのコミッションにより生み出される永遠の存在の中に刻まれ、後世にわたり受け継がれていくものである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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