V8搭載の高性能クーペ? ベントレー『コンチネンタルGT』派生モデルを近々発表

公開 : 2025.10.04 06:45

ベントレーは、コンチネンタルGTをベースとする新型の高性能モデルをまもなく発表する予定です。『コンチネンタル・スーパースポーツ』の復活と期待され、650psのV8エンジンを搭載する可能性があります。

コンチネンタル・スポーツ復活か

ベントレーは、新しい高性能モデルをまもなく発表予定であることを明らかにした。コンチネンタルGTに最高出力650ps超のV8エンジンを搭載した、ハイエンドの後輪駆動フラッグシップとなる見込みである。

最近、欧州で開発テスト用のプロトタイプが目撃され、大型のリアスポイラーや4本出しエグゾーストなどが確認されている。AUTOCARが取材で得た情報によると、量産バージョンでは従来のコンチネンタルGTとは大きく異なるデザインを採用するようだ。

ベントレーが公開した新モデルの予告画像
ベントレーが公開した新モデルの予告画像    ベントレー

このモデルは、2017年に先代のコンチネンタルに設定された高性能モデル『スーパースポーツ』の名称を引き継ぐ見込みだ。

ベントレーのCEOであるフランク・ステファン・ヴァリサー氏は以前、AUTOCARに対し、「過激な」モデルの開発計画があると語っていた。新型スーパースポーツを筆頭に、複数のモデルが登場すると期待されている。

従来のW12エンジンが廃止され、ツインターボV8エンジンに置き換えられたことで、新型スーパースポーツは先代モデルに比べてややパワーダウンすると見られている。しかし、徹底的な軽量化により、「純粋なパフォーマンスモデル」として位置づけられる可能性が高い。

パワートレインは、コンチネンタルGTスピードから4.0LツインターボV8エンジンを継承するが、情報筋によると、出力は600psから約650psに上昇するという。電気モーターは搭載されず、GTスピードが四輪駆動であるのに対し、スーパースポーツは後輪駆動となる。

鍵となるのは軽量化で、車両重量はGTスピードの2459kgに対し、約2000kgに抑えられるという。近年のベントレーでは最も軽量な部類に入り、0-97km/h加速タイムはGTスピードの3.1秒に匹敵すると言われている。

非電動車であるだけでなく、カーボンファイバー製ボディパネル(ルーフを含む)、軽量スポーツシート、後部座席の廃止など、さまざまな軽量化措置が施される見込みだ。

新型コンチネンタル・スーパースポーツは数百台程度の限定生産モデルとなるだろう。価格は約40万ポンド(約8000万円)前後のスタートとなりそうだ。

すでに一部の顧客に紹介され、複数のオーダーが入っているという。今年後半に正式発表された後、2026年後半に納車が開始される見込みである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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