ベントレー 純V8の最上位モデル『コンチネンタル・スーパースポーツ』まもなく発表 限定生産へ

公開 : 2025.08.27 06:45

ベントレーはコンチネンタルGTの最上位モデルとして『コンチネンタル・スーパースポーツ』の発表を控えています。非電動のツインターボV8を搭載した軽量化仕様で、「ピュアなパフォーマンス走行」を特徴とします。

新たな高性能バージョンが登場間近

ベントレーは間もなく、最高出力650ps超のV8エンジンを搭載した後輪駆動のハイエンドモデル、新型『コンチネンタル・スーパースポーツ』を発表する予定だ。

最近、欧州でテスト走行中のプロトタイプが目撃され、大型のリアスポイラーや大胆な4本だしエグゾーストが確認された。プロトタイプは標準車と同じボディを装着していたが、AUTOCARの取材によると、今年後半に発表予定の量産バージョンは、コンチネンタルGTと大きく異なるデザインを採用するようだ。

コンチネンタルGTスピード(写真)よりも徹底した軽量化が行われるようだ。
コンチネンタルGTスピード(写真)よりも徹底した軽量化が行われるようだ。

この新型車は、2017年に先代のコンチネンタルの最上位モデルとして設定された、6.0L W12エンジンを搭載した『スーパースポーツ』の名称を引き継ぐ見込みだ

新型コンチネンタル・スーパースポーツは、ラグジュアリーとパフォーマンスの高度な両立を目指して開発が進められている。ベントレーのCEOであるフランク・ステファン・ヴァリサー氏は以前、AUTOCARに対し、「さらに過激な」モデルの開発計画を語り、ブランドの伝統をアピールする意向を表明していた。新型スーパースポーツがその第1弾となるだろう。

非電動のツインターボV8

従来のW12エンジンが廃止され、ツインターボV8エンジンに置き換えられたことで、新型スーパースポーツは先代モデルに比べてややパワーダウンすると見られている。また、電動化されていないため、782psを誇るPHEVのコンチネンタルGTスピードにも届かないだろう。しかし、徹底的な軽量化により、「純粋なパフォーマンスモデル」として位置づけられる可能性が高い。

パワートレインは、GTスピードから4.0LツインターボV8エンジンを継承するが、情報筋によると、出力は600psから約650psに向上するという。電気モーターは搭載されず、GTスピードが四輪駆動であるのに対し、スーパースポーツは後輪駆動となる。

従来のV8エンジンを使用しつつ、出力を約650psに高めるという。
従来のV8エンジンを使用しつつ、出力を約650psに高めるという。

鍵となるのは、やはり軽量化だ。車両重量はGTスピードの2459kgに対し、約2000kgに抑えられるという。近年のベントレーでは最も軽量な部類に入り、0-97km/h加速タイムはGTスピードの3.1秒に匹敵すると言われている。

PHEVシステムの廃止の影響が最も大きいが、他にもカーボンファイバー製ボディパネル(ルーフを含む)、軽量スポーツシート、後部座席の廃止など、さまざまな軽量化措置が施される見込みだ。

アクラポヴィッチ製エグゾースト、専用の軽量ホイール、カーボンセラミックブレーキの採用も期待できる。以前のコンチネンタル・スーパースポーツでも軽量化が特徴だったが、新型車はそれをさらに推し進めたものになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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