古きクルマ文化を物語る ウーズレー・ホーネット・スペシャル(1) 天へ響く6気筒

公開 : 2025.10.26 17:45

最初期のコーチビルド・モデルが起源

ウーズレーが、ホーネット・スペシャルを提供したのは3年程度。ベースが同じエンジンを積むMG Fタイプほど速くなくても、多様なモデルが誕生している。そこで今回は、往年の英国のクルマ文化を物語る、特徴的な5台を揃えてみた。

最初にご紹介したいのは、GW 2323のナンバーを下げたブラックの1932年式。スペシャル以前のウーズレー・シャシーがベースで、正確にはホーネット「スポーツ」と表現した方が良いかもしれない。

ウーズレー・ホーネット・スペシャル・スワロー・ボディ(1932年式/英国仕様)
ウーズレー・ホーネット・スペシャル・スワロー・ボディ(1932年式/英国仕様)
    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ホーネット・スペシャルの起源は、これら最初期のコーチビルド・モデルにある。ジョン・ハウ氏が購入したのは4年前。驚くことに、彼はまだ3番目のオーナーだという。

レッドの差し色が目を引くツートーン・ボディは、スワロー社製。先細りのテールを持ち、プロポーションが美しい。細身のフェンダーは、ボディと一体化されている。

高いスピード感 排気音へ惚れ惚れする

ヘッドライトやスピードメーターが小さく、ラジエターが異なることからも、ホーネット・スペシャルではないとわかる。ダッシュボードにはタコメーターが追加され、3速MTのシフトレバーはかなり長い。エンジンはシングルキャブのままだ。

ステアリングはスロー。変速には練習が必要だが、80km/h巡航を余裕でこなせ、100km/h以上にも届くとか。スピード感が高く、天へ響く排気音へ惚れ惚れする。

ウーズレー・ホーネット・スペシャル・スワロー・ボディ(1932年式/英国仕様)
ウーズレー・ホーネット・スペシャル・スワロー・ボディ(1932年式/英国仕様)
    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

パトリック・モーターズ社製のボディを架装した、ナンバーRB 7339の1台へ移ろう。同じく1932年式だが、こちらはホーネット・スペシャルのシャシーがベース。51年前に、アシュトン夫妻が購入している。

磨くだけでなく乗って楽しむもの、という哲学のもと、積極的に走らせている。おかげで、クリーム&ダーク・グリーンのボディは艶深いだけでなく、活き活きとして見える。

この続きは、ウーズレー・ホーネット・スペシャル(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ウーズレー・ホーネット・スペシャルの前後関係

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