セミオーダー・ボディのスポーツ ウーズレー・ホーネット・スペシャル(2) 誇り高く乗った父
公開 : 2025.10.26 17:50
父が初めて購入したクルマ、ホーネット・スペシャル ローリングシャシーにセミオーダー・ボディ パワフルな直6エンジン 戦前のクルマ文化を物語るウーズレーをUK編集部が振り返る
もくじ
ー期待通りパワフルな直列6気筒エンジン
ー一体感が高く運転する自信を抱きやすい
ー流れの速い郊外の道を快適に流せる
ー開発が優先されたMG 1935年で提供終了
ーセミオーダー・ボディのスポーツカー
ーウーズレー・ホーネット・スペシャルのスペック(1932〜1935年/英国仕様)
期待通りパワフルな直列6気筒エンジン
1932年式ウーズレー・ホーネット・スペシャルのオーナー、アシュトン夫妻によれば、当初はサイクルフェンダーだったとか。ミシュラン・ビバンダム・ホイールは、年代もののオリジナル。現在とはビード構造が異なる、当時のタイヤへ合わせた設計にある。
シートへ座ると、左の手元へ4速MTのシフトノブが伸びる。膨らみが2つあるダッシュボードには、運転席側へ時速100マイル(約161km/h)までのスピードメーターと、助手席側に6000rpmまで振られたタコメーター。ステアリングホイールは4スポークだ。

ジャック・ハリソン(Jack Harrison)
チューニングされた6気筒エンジンは、期待通りパワフル。ハイレシオなステアリングラックで、カーブへ直感的に侵入できる。シフトパターンは1速が手前で、現代と逆だが動きは正確で扱いやすい。
フロントノーズが反応するまでワンテンポ遅れ、路面の凹凸でシャシーがしなり、安定性は高くない。ライレー・インプなどが存在した、80年前の基準でも。慣れも必要だ。
一体感が高く運転する自信を抱きやすい
続いて、デビッド・コーニー氏が所有する1933年式。インターナショナル社によるボディは、父が乗っていたホーネット・スペシャルと似ていて、実は真っ先に心が動いていた。塗装はホワイトで、ナンバーはAUV 668だ。
第二次大戦中に放置され、1980年代にグレートブリテン島南西のコーンウォール州で発見。彼は、12年前に購入している。エンジンは、1934年仕様としてブロックが再設計されたクロスフローで、吸排気のマニフォールドが逆に位置し、最高出力は僅かに高い。

ジャック・ハリソン(Jack Harrison)
MTには、3速と4速にシンクロメッシュが追加されている。シャシーは、リアアクスル回りを強化。ラジエターを飾るトリムも、2本ラインへリフレッシュされた。
発進させると、先の2台とは明らかに印象が異なる。ステアリングの反応は良く、ボディの動きには締まりがある。クルマとの一体感が高く、運転する自信を抱きやすい。動力性能がほぼ変わらないのは、若干増えた車重の影響だろう。
流れの速い郊外の道を快適に流せる
アイボリーのもう1台も、メカニズム的にはコーニー氏の1933年式と概ね同じ。しかしボディのデザインが異なり、運転体験も僅かに違う。
AYN 325のナンバーで登録された、コルシカ社製ボディの1934年式を所有するのは、ピーター・ライト氏。1962年に購入し、1970年代半ばにレストアを開始したものの、子育てや仕事の合間の作業はゆっくり進み、2012年に仕上がったそうだ。

フロントフェンダーが長く尾を引く上品なスタイリングは、1930年代のスポーツカーの典型。後期型でMTはシンクロ付きだから、流れの速い郊外の一般道を快適に流せる。







































































































































































