英国名門ブランド MG再起の裏側(前編) 4年で販売台数6倍! 低迷から前代未聞の成長へ

公開 : 2025.11.11 11:25

優れたコストパフォーマンス

MGは初のEVモデル『ZS』の投入を機に、ロケットブースターに点火したかのように急成長を始めた。競合他社のモデルが標準装備を減らし、保証期間もMGの7年より大幅に短い中で、MG車は価格も他社の75%程度という圧倒的なコストパフォーマンスを誇った。それが販売を牽引した。

移動を嫌う顧客心理を汲んだ販売店の巧みな配置も大きく貢献した。その後、英国スタイルの実用的なEV、MG4が2万5990ポンド(約530万円)で登場し、再び注目を集めると同時に、英国人ユーザーに手頃なEVを「売り込む」ことに成功したのである。

MGの飛躍を確実なものとした『MG4 EV』
MGの飛躍を確実なものとした『MG4 EV』

MG幹部はこの反響の大きさに驚いただろうか?

「まったく驚かなかった」とアリソン氏は言う。「MGにはブランド名、販売網、装備、保証がありました。技術面でも多くの競合他社を追い越していました。もう1つ、わたし達はEV市場が従来よりブランドに依存しない傾向にあることに気付きました。伝統的なメーカーは、かつてのような顧客への影響力を失っていたのです」

(翻訳者注:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

英国名門ブランド MG再起の裏側の前後関係

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