【連載:清水草一の自動車ラスト・ロマン】#26 アクセル全開!その時、驚くべきことが起きた!!

公開 : 2026.01.09 12:05

「…………!!」

前置きはこれくらいにして、そろそろアクセルを全開にしよう。

MTモードボタンを押してギアを固定し、5000rpmくらいから、アクセルを半分くらいまで踏み込んだ。官能的なサウンドが高まり、大貴族号は重々しく加速する。まるで鋼鉄のおまんじゅうのように。

さあ、そろそろアクセルを全開にしよう!
さあ、そろそろアクセルを全開にしよう!    フォッケウルフ

そこから、じんわり床まで踏み抜いた。

「…………!!」

私は驚いた。

何も起きなかったのである。

サウンドはさらに高まり、これがフェラーリ・エンジンだ! 的な甘美な音色になったが、加速力はほとんどまったく変わらなかった。ハーフアクセルも全開も同じやんけ~~~~!

そうだったのか……。

そのままレッド手前までブチ回したが、音が速くなるだけで、加速はほぼ変わらなかった。そうか、これが大貴族号の全開加速なのか! なんだかとっても安心で拍子抜けだな~~~~!

現在も大貴族号は元気だ。一時、後席左ドアが開かなくなり不便だったけど、いつの間にか自然治癒した。ハザードは故障していて出ないけど、それもそのうち自然治癒するかもしれない。

がんばれ大貴族号! 応援してネ!

(つづく/隔週金曜日掲載、取材のため次回は2月6日金曜日公開予定)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    清水草一

    Souichi Shimizu

    1962年生まれ。慶応義塾大学卒業後、集英社で編集者して活躍した後、フリーランスのモータージャーナリストに。フェラーリの魅力を広めるべく『大乗フェラーリ教開祖』としても活動し、中古フェラーリを10台以上乗り継いでいる。多くの輸入中古車も乗り継ぎ、現在はプジョー508を所有する。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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