約11万円で購入した『アウディA2』 20世紀の未来的アルミボディ車が今も愛される理由

公開 : 2026.02.13 11:45

いつまでも乗り続けたい

A2に直接の後継車がなく、メルセデス・ベンツAクラスも最終的に現在のCセグメント・ハッチバックへと変貌したのは少々残念だが、そう驚くべきことでもない。

今やA2はモダンクラシックカーとして認識され、比較的多くの車両が現存している。英国の車両データ検索サイト『How Many Left?』によれば、英国では全モデル合わせて5500台以上が走行中のようだ。これは驚くほど多い数字だと思う。

筆者が中古で購入したアウディA2 1.4 TDI
筆者が中古で購入したアウディA2 1.4 TDI    AUTOCAR

当然ながらスチールのように錆びることはないが、アルミパネルは修理が難しいため、保険料は高額になりがちだ。筆者のA2の保険料は250ポンド(約5万3000円)だったが、同僚が娘を乗せようとしたところ、フォルクスワーゲン・ポロの倍の保険料を請求されたそうだ。

筆者のクルマは最高出力75psの1.4Lディーゼルだ(購入費用は500ポンド強=約11万円)。およそ24.8km/lの燃費を見せる。注意すべき点はタイミングベルトの定期交換と、錆や疲労に弱いサスペンションのロアアームだと聞いている。

天井のライニングは剥がれやすく、ドアヒンジも緩むことがあるらしい。長く乗っていれば、もっと詳しいことが分かるだろう。

メカニカル面では、比較的単純な時代のクルマである。フォルクスワーゲン・グループの共通部品を使っている(ゴルフと同じホイールベアリングを30ポンド=約6400円で交換した)上に、活発なオーナーズコミュニティもある。いつまでも乗り続けられるはずだし、筆者もそうするつもりだ。

A2は未来を予見したクルマではないが、今の時代でも完璧に機能している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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