テスラ、466馬力の新型『モデルYパフォーマンス』発表 スーパーカー並み加速性能を実現

公開 : 2025.09.01 18:45

テスラが『モデルY』の最上位グレードとして『パフォーマンス』を発表しました。欧州と中東で発売後、他の市場にも展開されます。高出力モーターを2基搭載しながら、約580kmの航続距離を実現しているとのこと。

航続距離は標準車とほぼ変わらず

テスラは、新型『モデルYパフォーマンス』を発表した。最高出力466psの高性能クロスオーバーであり、ポルシェ911 GT3を上回る加速性能を持つ。

英国では10月の納車開始に先立ち、6万1990ポンド(約1230万円)から注文可能となっている。標準車との差別化を図るためデザインに手が加えられ、それに伴いパワートレインも強化されている。

テスラ・モデルYパフォーマンス
テスラ・モデルYパフォーマンス    テスラ

『パフォーマンス4DU』と呼ばれる高出力モーターを2基搭載し、合計466psを発生。0-97km/h加速は3.3秒、最高速度は250km/hに達する。この性能はBMW M5やアウディRS6を上回り、一部のスーパーカーにも匹敵するものだ。

従来の上位グレードであるモデルYロングレンジAWDの最高出力は380psだ。

テスラによると、モデルYパフォーマンスには新しい「高密度」バッテリーセルの搭載も可能で、大幅な出力向上にもかかわらず、航続距離は標準のAWD仕様とほぼ同等だという。

テスラは1回の充電あたり約580kmの走行が可能だとしているが、バッテリー容量は未公表だ。

改良点は駆動系に留まらない。セダンのモデル3パフォーマンスから専用チューニングのアダプティブダンパーを継承し、新設計のサスペンションシステムと「最適化」されたホイールおよびタイヤ(前後異径)を装備する。

外観も、その性能を示すアグレッシブなデザインとなっている。空力効率を高めたフロントバンパー、ディフューザー風のリアバンパー、カーボンファイバー製リアウィング、スポーツスタイルの21インチアルミホイール、そして赤いブレーキキャリパーによってエクステリアを引き締めている。

インテリアでは、わずかに大型化された16インチのタッチスクリーンを搭載。これはテスラ史上「最高解像度」のディスプレイとも称される。フロントのスポーツシートはヒーター&ベンチレーション機能を備え、コーナリング時に身体を支える大型サイドボルスターを採用している。

モデルYパフォーマンスはベルリン近郊のブランデンブルク工場で生産され、まず欧州と中東で発売される。その後、他の市場へ展開される予定だ。

テスラは改良型モデルY(ジュニパー)のラインナップを拡大し、競合他社への対抗手段としている。新たに低価格のエントリーグレードも発表しており、中国ではロングホイールベースの6人乗りバージョンを発売している。

記事に関わった人々

  • フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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