トラックになっていた公道の王者 ヴォグゾール 20HP Aタイプ(2) 伝説のワークス仕様を忠実再現

公開 : 2026.03.15 17:50

1910年代には公道の王者 主力ブランドの原点

ステアリングホイールのリムは太く、遊びは驚くほど少ない。ショートレシオで、切り始めから反応は素早い。70km/hでの巡航は余裕。1日中運転できそうに思える。

サスペンションにダンパーはなく、アスファルトのうねりや大きな凹凸で、ボディは不規則に揺れる。オーナーのヘイワードは、オリジナルのリーフスプリングを調整すれば、落ち着きを高められると考えている。

ヴォグゾール 20HP Aタイプ(Yタイプ・ワークスマシン・レプリカ/1908~1915年)
ヴォグゾール 20HP Aタイプ(Yタイプ・ワークスマシン・レプリカ/1908~1915年)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ブレーキペダルを踏み込んでも、減速は穏やか。交差点が見えたら、右腕でブレーキレバーへ力を込め続ける必要がある。それでも、ビンテージカーの運転は素晴らしい体験だと実感する。この20HPは、1910年代には公道の王者といって良かったはず。

技術者のローレンス・ポメロイ氏の才能が、いかんなく発揮されている。ヴォグゾールは、1925年にアメリカのゼネラル・モーターズへ買収されるが、すぐに主力ブランドへ登り詰めた。その基礎を築いたのは、この美しいAタイプに他ならない。

協力:アレックス・ヘイワード氏、オーランド・ヘイワード氏、ニック・ポートウェイ氏、ベテラン&ヴィンテージ・ヴォクスホール・レジスター、デイビッド・カーク氏

ヴォグゾール 20HP Aタイプ(1908~1915年/英国仕様)のスペック

英国価格:420ポンド(新車時/シャシーのみ)/10万ポンド(約2100万円)以下(現在)
生産数:約1000台
全長:3990mm
全幅:1680mm
全高:−mm
最高速度:97km/h
0-97km/h加速:−秒
燃費:8.9km/L(予想)
CO2排出量:−g/km
車両重量:−kg
パワートレイン:直列4気筒3054cc 自然吸気 サイドバルブ
使用燃料:ガソリン
最高出力:40ps
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:4速マニュアル/後輪駆動

ヴォグゾール 20HP Aタイプ(Yタイプ・ワークスマシン・レプリカ/1908~1915年)
ヴォグゾール 20HP Aタイプ(Yタイプ・ワークスマシン・レプリカ/1908~1915年)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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