約700台が参加するフランスの濃厚イベント トラヴェルセ・ド・パリ(1) UK編集部がトヨタMR2などで参加

公開 : 2026.05.02 17:45

凱旋門の周囲を回りエッフェル塔の前へ

現代の大都市だけあって、出せるスピードは限定的。緩やかな丘陵地帯、モンマルトル地区は歩行者優先で、クルマの最高速度は6km/hだから、迂回して走ることになった。

凱旋門を取り囲むシャルル・ド・ゴール広場のロータリーを抜け、セーヌ川へ続く下り坂では、エッフェル塔が見えてくる。様々な規制でパリの中心部、5区や6区、7区は周辺部分しか走れない。コンコルド広場へ集合することも、できなくなった。

エッフェル塔の前を走る英国編集部の車列
エッフェル塔の前を走る英国編集部の車列    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

そのかわり、近年の名物チェックポイントは、イタリア広場(プラス・ディタリー)。ロータリーの外周へ自慢の愛車を停め、参加者が休憩を兼ねて会話を楽しむ。シトロエンDSに2CV、フォードマスタングフィアット124、MGBなど実に多彩だ。

ゴールは、スタートと同じヴァンセンヌ城。参加者全員による座談会でイベントは締めくくられた。ルノー6にプジョー403、ルノー・クリオ(ルーテシア)・バカラなど、フランス以外では珍しい所有体験を聞ける、貴重な機会となった。

大通りを埋め尽くす国籍不問のクラシックカー

日曜日の早朝にパリを走る体験は、極めて印象的なもの。渋滞に悩まされることなく、気力や体力の消耗も少ない。最大のハイライトは、興味深いクルマたちとの直接的な対面にある。参加車両の多様ぶりは、このイベントならではだろう。

過剰な交通規制で、トラヴェルセ・ド・パリの魅力は以前より薄れたとか。しかし、欧州で開かれる自動車イベントの中で、逃したくない1つであることに変わりはない。

パリのヴァンセンヌ城に並んだ、英国編集部のトヨタMR2とサーブ99、BMW 325i
パリのヴァンセンヌ城に並んだ、英国編集部のトヨタMR2サーブ99、BMW 325i    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

国籍を問わないクラシックカーたちが、個性的なエンジン音を放ちながら凱旋門を周回し、大通りを埋め尽くす。古いクルマの美しさや、技術的な面白さ、オーナーの情熱を、多くの人へ知ってもらえる。歴史的な街区並みに、保存価値のある時間といえる。

協力:ル・シャトル

トラヴェルセ・ド・パリ(2)では、UK編集部が注目した参加車をご紹介したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

トラヴェルセ・ド・パリの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事