基本的な点検整備だけで40万km走った例も トヨタMR2中古車ガイド『UK編集部編』(2) 価格へ反映するオリジナル度
公開 : 2026.01.23 17:50
日本車初の量産ミドシップ・スポーツ、『トヨタMR2』。その中古車ガイドを日本版編集部、UK編集部、両方の視点でお届けします。その違いなどをお楽しみ下さい。UK版では初代MR2を実際に取材し、その魅力を再確認します。
もくじ
ー出色の操縦性 高耐久の4気筒エンジン
ーオリジナル度が高い方が価値も高い
ー購入時に気をつけたいポイント
ートヨタMR2(初代)のまとめ
ートヨタMR2(初代/1984〜1989年/英国仕様)のスペック
出色の操縦性 高耐久の4気筒エンジン
「楽しさが帰ってきた!」がキャッチコピーだった、初代MR2。良好な状態なら動力性能は今でも不満ない水準にあり、0-97km/h加速を8.0秒以下でこなし、190km/h以上の最高速度へ到達できる。高速域でも、横風の影響を受けにくいのも強みだ。
車重が軽くバランスに優れ、ワインディングも得意分野。出色の操縦性は、同時期の格上スポーツモデルを凌駕し、カーブが連続する道を意気揚々と駆け抜けられる。

エンジンは、適切に整備を続ければ高耐久。定期点検の間隔は、前期型で8000km、中期以降で1万km毎が推奨されている。タイミングベルトは10万kmもつ。
1986年までのエンジンは、シルバーのカムカバーにブラックとブルーで文字が記されている。中期型は文字がブラックとレッドで、ブロック背面の補強リブが3本から7本へ増えている。1989年以降はレッドのみで、吸気ポートが小径化され圧縮比が増している。
オリジナル度が高い方が価値も高い
ディストリビューター周辺からのオイル漏れは、Oリングの劣化が主な原因。ロッカーカバー・ガスケットの劣化も珍しくない。油圧計の針はアイドリング時で1/2、高速走行時に3/4を指しているのが正常。ヒーターの動作が正常かも確かめたい。
ラジエタークーラントの交換後はエア抜きが必要だが、MR2の構造は少々複雑。エアが残る場合も多く、オーバーヒートへ至ることも。サスペンションやステアリング関係のブッシュがヘタると、異音を生じる。クラッチの摩耗も、試乗で確かめたい。

現存例は、何かしらアップグレードされている場合が殆ど。前期型へ後期用のブレーキを組んだ簡単なものから、スーパーチャージャー化など気合の入ったチューニングまで、内容は様々。中には、ターボ化されている場合もある。
しかし、一般的にはオリジナル度が高い方が価値も高い。また英国には、日本からの並行輸入車も多く存在している。
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
フロントノーズとフロアパン、サイドシル、ホイールアーチ、フロントピラーの付け根、フロントガラスやサンルーフの周辺、サブフレーム、前後のクロスメンバーなどが錆びやすい。荷室の床面やヒーターパイプ、排気系も錆びがち。
エンジン
可変吸気システムで123psを引き出した、1.6L自然吸気4気筒ユニットはパワーレンジが広く、7500rpmまで滑らかに回る。1986年に、エンジンブロックは強化されている。

エンジンオイルやラジエタークーラントの漏れ、お互いの混入がないか確かめたい。オーバーヒートの痕跡や、オイルパンの損傷もチェックポイント。タイミングベルトは6年毎の交換が望ましい。リザーバータンクやキャップのヒビにも注意。
トランスミッション
滑らかな変速は、新車時からの強み。5速MTの場合は、走行中にギア抜けしないか確かめる。アクセルのオン・オフを繰り返し、過度な振動がないかも確かめたい。
ステアリングとブレーキ
ブレーキディスクは、前期型では歪む場合があるが、後期型では強化されている。サスペンションも後期用の方が耐久性は高い。ブッシュの劣化は想定できる。
インテリアと電気系統
パワーウインドウに電動ミラーなど、すべてが正常に動くか確かめたい。リトラクタブル・ヘッドライトの動作確認も忘れずに。シートは、レザーよりクロスの方が高耐久。ルーフパネル周辺からは、シールの劣化で雨漏りしがち。交換部品は入手可能だ。


























































































