ラストチャンス迫る? MR2もMR-Sも価格上昇中! トヨタMR2中古車ガイド『日本版編集部編』

公開 : 2026.01.23 12:10

日本車初の量産ミドシップ・スポーツ、『トヨタMR2』。その中古車ガイドを日本版編集部、UK編集部、両方の視点でお届けします。その違いなどをお楽しみ下さい。日本版では遠藤イヅルが、MR-Sまで含めた歴代モデルを解説します。

和製X1/9! コンパクトさがウリの初代MR2

最近では、以前は安価に手に入ったクルマも、気づけば価格が高騰しるケースも。トヨタスポーツカー『MR2』もじわじわ中古車価格が上昇中です。後継車のポジションにある『MR-S』も含め、その動向をお送りします。

国産中古車は一部車種で価格上昇を見せており、かつてはリーズナブルに手に入った手頃なスペシャリティカーやスポーツカーも、気がつけば『えっ、そんなに高いの』と思わせる価格帯で驚かされることも。MR2も、まさしくそのフェーズに突入しています。

エッジが効いたデザインが、今見ると新鮮な初代トヨタMR2。
エッジが効いたデザインが、今見ると新鮮な初代トヨタMR2。    トヨタ自動車

MR2の初代モデル(AW10/11型)は1984年に登場。80系カローラのFF用パワートレーンを流用することでリーズナブルなスポーツカーを生む手法は、『フィアット X1/9』などでも見られました。

リトラクタブルヘッドライトを備えた低いノーズ、エッジの効いたボディは全長3950mmというコンパクトなもの。当初は1.5L直列4気筒SOHCの『3A-LU』型と1.6L直列4気筒DOHC『4A-GELU』型エンジンを搭載していました。

何を隠そう筆者が最初に乗ったクルマ

1986年のマイナーチェンジでは内外装のリファインを行い、スーパーチャージャー版(エンジンは『4A-GZE』)も追加。1989年まで生産されました。

AE86と同じ4A-Gを積むミッドシップスポーツカーゆえに中古車市場でも人気が高く、大手中古車検索サイトでは、2026年1月現在の平均価格はなんと約250万円。しかもなんと450万円や500万円に達する個体もあるほどです。

大学時代、最初の愛車である初代MR2(前期Gリミテッド『ホワイトランナー』)でジムカーナを行う筆者。
大学時代、最初の愛車である初代MR2(前期Gリミテッド『ホワイトランナー』)でジムカーナを行う筆者。    遠藤イヅル

全体の傾向としては10万km以上でも250万円の高価格。10万km以下が欲しい場合はATモデルしかないという状況ですが、それでも150万円は必要。修復歴ありの個体もあるので要確認です。

何を隠そう筆者が最初に乗ったクルマは、初代MR2前期型。1985年式の『ホワイトランナー』で、大学の先輩の彼女から約20万円で譲ってもらいました。1990年代初頭では、AE86と同様に『安く譲ってもらえるクルマ』だったのです。あれから30年以上が過ぎたとはいえ、驚きの価格となっています。

流麗で高性能。本格派スポーツカーに進化した2代目

2代目MR2(SW20/21型)は、流麗なデザインで1989年にデビューしています。ボディサイズは全長4170mmに大型化され、エンジンも2Lに拡大。ノンターボが『3S-GE』、ターボモデルには『3S-GTE』エンジンを搭載し、発売開始時はそれぞれ165ps/225psを発生しました。

初期モデルはスピンしやすいなど操縦性や足回りの評価が低かったため、1991年のマイナーチェンジでホイールの15インチ化やサスペンションの改良が施されています。1993年には再びマイナーチェンジを受けて後期型へ。最高出力がノンターボで180ps(4速ATでは170ps)、ターボは245psまでパワーアップしています。その後も改良を重ね、1999年まで販売されました。

なめらかなデザインを得た2代目MR2。写真は15インチホイールを得た以降の姿です。
なめらかなデザインを得た2代目MR2。写真は15インチホイールを得た以降の姿です。    トヨタ自動車

初代よりもスポーツカー感やパワーが増した2代目だけに、中古車相場が気になるところですが、予想通りこちらも高騰傾向。平均価格は約225万円……あれ、初代より少し低いではないですか!

記事に関わった人々

  • 執筆

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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