ロータス・エスプリの開発メンバー招聘 AC 3000ME & TVRタスミン(2) 予想以上の楽しさ 連れて帰るならどっち?
公開 : 2026.05.09 17:50
濡れた路面でも積極的に走らせられる
キャビンは明るく開放的。ダッシュボードはウォールナット・パネルで飾られ、スチュワート・ワーナー社製メーターが6枚並ぶ。カーペットは毛足が長く、シートはサイドボルスターが高い。ガラス製ハッチを開くと広い荷室へアクセスでき、使い勝手も良い。
この個体は走行距離が約16万kmと長く、新車時より各部は緩いはず。まだ4万kmほどの3000MEと、直接比較するのは公平ではないだろう。それでも、依然としてソリッド。ステアリングは重く正確に反応し、すわりも悪くない。

路面が濡れていても、タスミンなら積極的に走らせられる。高い位置へレバーが伸びる4速MTは滑らかに変速でき、V6エンジンの反応はシャープ。シングルキャブレターの3000MEの方が、インジェクションのタスミンより快活そうに思えるけれど。
2台の運転の楽しさは予想以上
回転上昇とともにサウンドは増大する反面、速度上昇の勢いはそこまでではない。最高出力は162psあっても、車重が1163kgと、3000MEより120kg重いことが影響しているのだろう。サスペンションも、より懸命に動く印象が漂う。
タイヤのグリップ力は頼もしく、サーボ付きのディスクブレーキは強力に効く。ペダルを、しっかり踏み込む必要はあるけれど。

この2台の運転が、ここまで楽しいとは予想していなかった。3000MEには、カスタムカー的な雰囲気も伴うが、技術は煮詰められ驚くほど洗練度は高い。メーカーの規模を考えれば、傑作のグランドツアラーだと表現できる。操縦性は、ややナーバスだが。
タスミンはスポーツカー寄り。親しみやすく、気兼ねなく楽しめる。実用性や乗り心地に優れ、グランドツアラー的に乗ることも問題ない。だが筆者なら、しばらく悩んで、3000MEを連れて帰るだろう。今後、評価が更に高まることも期待して。
協力:英国自動車博物館、TVRカークラブ、ストーン・コールド・クラシックス社
小さなブリティッシュ・スポーツ 2台のスペック
AC 3000ME(1979~1985年/英国仕様)
英国価格:1万3301ポンド(新車時)/3万ポンド(約630万円)以下(現在)
生産数:101台
全長:3988mm
全幅:1651mm
全高:1143mm
最高速度:193km/h
0-97km/h加速:6.5秒
燃費:6.7km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1043kg
パワートレイン:V型6気筒2994cc 自然吸気 OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:140ps/5000rpm
最大トルク:24.0kg-m/3000rpm
ギアボックス:5速マニュアル/後輪駆動
TVRタスミン 2.8i S1(1980~1981年/英国仕様)
英国価格:1万2800ポンド(新車時)/1万ポンド(約210万円)以下(現在)
生産数:122台
全長:4013mm
全幅:1728mm
全高:1192mm
最高速度:209km/h
0-97km/h加速:8.2秒
燃費:7.6km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1163kg
パワートレイン:V型6気筒2792cc 自然吸気 OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:162ps/5700rpm
最大トルク:22.3kg-m/4300rpm
ギアボックス:5速マニュアル/後輪駆動




































































































































