価格が上がる前に手に入れておきたい中古車 18選 まだ手頃に楽しめるモダンクラシック

公開 : 2025.09.27 12:05

本格的なクラシックカーは手の届きにくい存在となっていますが、比較的年代の新しい「モダンクラシックカー」であれば安価に入手できるかもしれません。魅力あふれる2000年以降の注目モデルを紹介します。

懐かしさのある2000年前後の名車

「モダンクラシック」という言葉は矛盾した表現かもしれない。そしてクルマに詳しくない人にとっては、単なる街の風景の一部に見えてしまうだろう。しかし、今回はあえてこの表現を使おうと思う。

かつて、クラシックという言葉はマニアの集会に向かう年配の男性のイメージを連想させ、自動車雑誌も読者を遠ざけてしまうことを懸念していた。

中古車価格がまだ高騰していない、比較的入手しやすい魅力あるクルマを紹介する。
中古車価格がまだ高騰していない、比較的入手しやすい魅力あるクルマを紹介する。

しかし今日、電動化、環境規制、安全規制などの影響で、クルマの愛好家たちは最終的に「モダンクラシックカー」へと集まってきている。

モダンクラシックカーとは何か?

モダンクラシックカーがどのようなものか、年代に関する定義は曖昧にされている。

オンラインオークション・プラットフォーム『コレクティング・カーズ(Collecting Cars)』のエド・キャロウ氏は、モダンクラシックカーについて次のように語っている。

この記事では2000年以降のクルマをピックアップする。
この記事では2000年以降のクルマをピックアップする。

「モダンクラシックカーとは本質的に、コレクターズカー市場における『民主化された』部分だと考えています。モダンクラシックの時代を明確に定義するのは容易ではありませんが、一般的には、1980年代、1990年代、そして2000年代初頭に生産されたクルマ、つまり近代的なデザインと構造を持つクルマのことを指します」

この記事では、2000年以降のクルマに絞り、中古車価格が高騰する前に手に入れたいモダンクラシックカーを紹介する。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格については英国仕様に準じます。)

メルセデス・ベンツCLS(2003~2010年)

価格:2500~1万ポンド(約50~200万円)

これもまた矛盾を含んだ表現だが、4ドア・クーペはいかがだろう。Eクラスをベースにした流麗なボディは当時他に類を見なかったが、CLSはメルセデスらしい威信と高級感を備えていた。

メルセデス・ベンツCLS(2003~2010年)
メルセデス・ベンツCLS(2003~2010年)

全車後輪駆動で、7速オートマティック・トランスミッションを搭載している。エアサスペンションはオプションで、標準装備にはハーフレザー、パワーシート、オートエアコン、アダプティブクルーズコントロール、パーキングセンサーなどがある。

現在、初代CLSは安価になっている。そして、購入時には注意すべき点もいくつかある。主な問題点は、初期型ガソリン車のバランサーシャフト(あるオーナーは初期型を避けるべきだと断言している)、トランスミッションの速度センサー、そしてディーゼル車における吸気ポートのシャットオフモーターである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

価格が上がる前に手に入れておきたい中古車の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事