中国ブランドに対抗 シトロエン、強い個性とスピード感重視 ライバルから得た「重要な学び」とは

公開 : 2026.04.29 17:05

学ぶべきは開発スピード

シャルドン氏は、シトロエンのデザイン特性を示す好例として、昨年12月に公開された『ELO』コンセプトを挙げた。また、現行『C3』のコックピットは、あらゆる情報を「シンプルでアクセスしやすい」ものにするというマニフェストを体現したものだと述べた。

しかし、シャルドン氏は、シトロエン独自のデザインと認知度があれば新たなライバルに対抗できると確信しているものの、迅速かつ効率的な車両開発においては彼らから学ぶべき重要な教訓があると考えている。

昨年12月に公開されたELOコンセプト
昨年12月に公開されたELOコンセプト

欧州のメーカーにとって最大の教訓は、「とにかくスピード」だという。「彼らはスピードアップに極めて注力しています。80%の速さでも、100%遅れるよりは良い場合もあります」

市場環境の明確な違い

シャドルン氏はさらに、欧州市場と中国市場の間には根本的な違いがあり、すべての手法をそのまま応用できるわけではないと付け加えた。例えば、中国の自動車メーカーは、購入者の平均年齢が若く、購入後のアップデートにも比較的前向きであるため、新型車の市場投入のハードルが低い。

「しかし、わたしはベータテストを行うことにはあまり賛成ではありません。C3でベータテストを実施しましたが、二度とやりたくありません」

ベータテストはC3の発売を遅らせる要因となっただけでなく、その後も問題を引き起こし、リコールや品質改善で多額のコストを強いることになった。

「中国から取り入れることができない要素も確かにいくつかあります」とシャルドン氏は続けた。

「シトロエンが現在取り組んでいるのは、モデルの市場投入までの期間を短縮することです。もちろん、土曜日や日曜日も常に働くわけではありませんが、だからといって開発やテストの効率を高められないわけではないのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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