「これほど評価が分かれたクルマは珍しい」 物議を醸したBMW 29選(後編) 攻め続けるバイエルンの雄
公開 : 2026.05.04 11:45
BMW 7シリーズ(2019年)
BMWのラグジュアリーセダン、7シリーズの6代目は2015年に登場し、その4年後にマイナーチェンジが行われた。この時、特徴的なキドニーグリルが驚くほど大型化された。
当時、AUTOCARもグリルが大きすぎると感じたが、7シリーズに「より威厳ある風格」を与えたことは認めざるを得なかった。

BMW 4シリーズ(2020年)
2020年代に入り、BMWの新型車が型破りな外観になることはもはや織り込み済みだった。4シリーズは、既存の3シリーズをベースに、2ドア・クーペやコンバーチブル、あるいは5ドアのグランクーペとして展開されている。2020年発売の2代目では、BMWいわく「斬新でインパクトのあるデザイン」のグリルが採用され、「フロントエンドに注目を集める」ものとなった。
AUTOCARは、「このデザインについては賛否両論がある。しかし、好むと好まざるとにかかわらず、この2代目モデルには、物議を醸すスタイリング以上の魅力があるのだ」と評している。

BMW iX(2021年)
iXのフロントに配された巨大でアグレッシブなラジエーターグリルは、お決まりの批判を招いた。とりわけ、iXはそもそもラジエーターを持たないEVであり、グリルなど必要ないのではないかという声が相次いだ。
2022年のインタビューで、BMWのオリバー・ツィプセCEOはこの点について次のように答えた。「当社は、パワートレインによってクルマの外観を決定すべきだとは考えていませんし、これまでもそう考えたことはありません。なぜなら、外観はパワートレインに依存するものではないからです。それはお客様の好み、お客様の行動、お客様が求める機能に依存するものであり、それが何よりも重要なのです」

BMW 7シリーズ(2022年)
前述のインタビューで、オリバー・ツィプセCEOはBMWの物議を醸したデザイン戦略について、「もちろん計画的なものです。そうでなければ、このようなデザインは採用しないでしょう」と述べた。ここでは、2段式ヘッドライトも採用した新型7シリーズについても言及していた。
今や見慣れてしまったが、このフロントグリルのインパクトは依然として大きい。新型7シリーズに対する世間の反応は、2001年の4代目モデルの登場時ほど強烈なものではなかったかもしれないが、改めて比べてみると、4代目のデザインはもはや無難で普遍的とも言えるのではないだろうか。



































