4代目『ホンダ・インサイト』に込められた作り手の思い(前編) 日本から持ち込まれた『匠の技術』

公開 : 2026.06.12 11:25

周波数応答ダンパーがいい仕事

FFということもあり、車重は1770kgに収まっているが、やはり少し重めの数値。そうなると心配なのは乗り心地だが、実際に乗って見ると、路面からの突き上げに対する足まわりの収まり方はかなりいい線に感じた。

それは恐らく『周波数応答ダンパー』がいい仕事をしており、ボディ剛性向上と日本向けに変更したタイヤ特性も効いているようだ。

運転席のドアを開けると現れる、アロマディフューザーのカートリッジ差込口。
運転席のドアを開けると現れる、アロマディフューザーのカートリッジ差込口。    平井大介

そのあたりを開発責任者である小池久仁博さんに告げると、重量に対しサスペンションのセッティングを硬くせざるを得ないので、どうしても突き上げが出てしまうそう。しかし、動的性能をセッティングする日本側のメンバーに、ボディの捻じれなどを一発で当てる人がいるという。

その『匠の技術』を持ち込むことで相当作り込んだ結果が、新型インサイトの乗り心地なのだ。

パワー自体はシングルモーターでも十分で、今回の試乗コースである街中と高速道路でよく走ってくれる印象。『想像しているよりも速い』という書き方が、実際の印象に近い。前輪のブレーキを独立制御して車両挙動をコントロールする『アジャイルハンドリングアシスト』も、『よく走る』に繋がっているのだろう。

*4代目『ホンダインサイト』に込められた作り手の思い(後編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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