こんな自転車通行環境に誰がした 改正道路交通法に思うこと【森口将之の『もびり亭』にようこそ 第22回】
公開 : 2026.07.08 12:05
自転車走行において、日本は異例の国
今年4月の改正道路交通法では、自動車が自転車の右側を通過するときに間隔を十分に取らなかった場合は、自動車の違反となることが定められました。警察庁では間隔の目安として、少なくとも1m程度の間隔を空け、間隔を確保できない場合には20〜30km/h程度で追い抜くことが安全としています。
しかし写真の道路の場合は、四輪車は自転車との間隔を開けると右側にはみ出し、違反になります。でも違反回避のために20〜30km/hで追い越しをすると、制限速度が40km/hなので、渋滞を発生させてしまいます。

僕は欧米でもそれなりに運転経験がありますが、追い越しのためのはみ出し通行禁止区間が、日本ほど多い国はちょっと記憶にありません。自転車が車道を通ることを想定していないのでは? と思ってしまいます。
それでいて日本の自転車ルールでは、歩道に作られた自転車通行部分は歩道と同じ扱いで、自転車レーン(自転車専用通行帯)として認められていません。
このようになった理由は、ルールづくりに関わった一部の有識者が、車道左側通行に固執しすぎているためだと認識しています。僕が見てきた欧州の都市はそんなことはなく、車道にあっても歩道にあっても自転車レーンでした。イエローライン同様、ここでも日本は異例の国なのです。
自転車の違反に罰金を課す国は多くあります。なので、一時停止違反やながら運転に対して青切符を発行することは、おかしくはありません。
それよりも問題なのは、自転車が走ることを想定していない車道にしておきながら、歩道にある自転車レーンは認めないという考え方です。これで安全快適な自転車利用ができるのでしょうか。
とはいえ、イエローライン問題については警視庁が、センターラインの色が道路状況に合っているかなどを集中的に点検しており、必要に応じて白いラインへの変更などの見直しを検討しているとのこと。
さすがに国民の声は無視できないようで、これからも不満があれば声を上げていくことが大事だと思ったのでした。

