歴代最軽量で目下の4気筒最速 ロータス・エミーラ『420スポーツ』 アグレッシブ過ぎない真骨頂 AMG譲りの4気筒は422psに

公開 : 2026.08.18 18:05

公道へ出ても変わらない感動

ミシュラン・カップ2タイヤの限界へ迫りつつ、正確にラインを辿るのも、軽いスライドで意欲的に食らいつくのも、まさに意のまま。ブレーキは、低速域では効きがやや唐突でも、強力かつ線形的に制動力を引き出せる。

こんな感動は、公道へ出ても変わらない。慣性を忘れるような身軽な動きで、連続するカーブを舞うようにすり抜ける。乗り心地は最もソフトにしても硬めだが、不快な突き上げは皆無。凹凸で進路が乱されることもない。

ロータス・エミーラ 420スポーツ(英国仕様)
ロータスエミーラ 420スポーツ(英国仕様)

エンジンは、ブースト圧を保てば極めてパワフル。新しいエグゾーストも、音響面での刺激を高めている。スポーツ・モード以上では、アフターファイアが興奮を誘う。

他方、高負荷時以外の個性は弱め。低域ではターボラグを僅かに伴い、アクセルレスポンスを鈍らせる。8速デュアルクラッチATもソフトの改良を受けたが、ギアの切り替えには一層の歯切れがあって良い。ポルシェのPDKのように。

ドライバーを夢中にさせる真のロータス

とはいえ一般道では、通常のエミーラと同等の洗練度。走りには上質感があり、豪奢な仕上げのインテリアと相まって、長距離移動も苦労なしでこなせるはず。脱着式ガラスルーフもうれしい装備。風の巻き込みは多少伴うものの、直接的に外気へ触れられる。

歴代のエミーラで、最高水準の動的能力を獲得した420スポーツ。ドライバーを夢中にさせる、真のロータスだと表現していい。お値段は少々お高めで、エンジンの刺激はもう少し高めたいところだが、類まれな存在ではないだろうか。

ロータス・エミーラ 420スポーツ(英国仕様)
ロータス・エミーラ 420スポーツ(英国仕様)

ライトウェイト・ハンドリング・パッケージも効果的。ポテンシャルを、最大限に発揮させることを可能にしている。

ロータス・エミーラ 420スポーツ(英国仕様)のスペック

英国価格:10万5900ポンド(約2277万円)
全長:4413mm
全幅:1895mm
全高:1226mm
最高速度:299km/h
0-100km/h加速:3.9秒
燃費:10.9km/L
CO2排出量:209g/km
車両重量:1430kg(ライトウェイト・ハンドリング・パッケージ時)
パワートレイン:直列4気筒1991cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:422ps/7200rpm
最大トルク:50.9kg-m/5000rpm
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック/後輪駆動

ロータス・エミーラ 420スポーツ(英国仕様)
ロータス・エミーラ 420スポーツ(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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