次期日産スカイラインは今年後半登場へ! 『開発期間』を約20ヵ月短縮した30ヵ月実現したパイロットモデルに ものづくりを抜本的に変える

公開 : 2026.07.31 07:25

開発期間を約20ヵ月短縮して30ヵ月を実現へ

具体的に、PCS-Tとは何か? プロセスとして『デジタルフェーズ』と『フィジカルフェーズ』がある。

デジタルフェーズは、1:顧客視点に立った車両企画、目標値設定。2:デザイン決定の前倒しとプロセスのシンプル化。3:プロジェクト責任者の明確化となる。

現行スカイラインの特別限定車『400Rリミテッド』。これが最終モデルとなる?
現行スカイラインの特別限定車『400Rリミテッド』。これが最終モデルとなる?    日産自動車

順に見ていくと、1は市場調査は十分に行った上で、日産の強さを強調する『尖った商品』を狙うためにリソースを集中する。

2では、ファミリー(商品群)デザインでのルールを適用して、方針決定を早めて効率的な開発を進める。

そして3では、これまでのPD(プログラム・ダイレクター)、CPS(商品企画責任者)、CVE(開発責任者)による三権分立制を改め、PDがCPSを兼ねることで収益性など商品企画の骨格を作り、それを実現されるためにCVEと協議するようにプロジェクトの意思決定システムを簡素化する。

一方、フィジカルフェーズでは、AI(人工知能)やDXを活用した車両実験の効率化を進める。例えば、VR(バーチャル・リアリティ)を活用した操作性の評価や、実験とデジタルモデルによるデジタルツイン、また耐久試験などの現場ではドライバーレスの自動化を促進する。

以上によって、開発期間を約20ヵ月短縮する。このうち、デジタルフェーズが3分の2、フィジカルフェーズが3分の1で効果があるとの想定だ。

日産が進めるPCS-T。その第一弾であるパイロットプログラムが次期スカイラインとなる。2024年を基点とすれば、量産車の登場は今年後半から来年頭あたりが予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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