愛を持って『スズキ・ジムニー・ノマド』を語ろう(後編) 納車を待つ時間も楽しい! 強靭なラダーフレームなど、その走りに感動

公開 : 2026.08.10 11:50

実に軽快で快適なものに終始

オフロードコースでの試乗を終えて、次は5速MTモデルに乗り換えて、オンロードへノマドのノーズを向ける。

今回の受注再開とともに仕様変更が行われたことは前編で触れているとおりだが、その中でも最も注目すべきは、スズキの予防安全技術、『セーフティサポート』がさらに進化を果たしたことだろう。

見た目はボクシーな佇まいに徹しているノマドのボディ。
見た目はボクシーな佇まいに徹しているノマドのボディ。    平井大介

衝突軽減ブレーキが、交差点衝突回避支援を備えたデュアルセンサーブレーキサポートIIへと変更されたことや、発進お知らせ機能、標識認識機能、車線逸脱抑制機能の追加などがそれだ。

さらに5速MTモデルにはアダプティブクルーズコントロール(前車追従機能なし)、4速ATモデルには同(前車追従機能付き)を採用。低速時のブレーキサポートも、これまでの後退時に加えて前進時にも機能するようになった。

5速MTをシフトしながらのオンロードドライブは、実に軽快で快適なものに終始した。見た目はボクシーな佇まいに徹しているノマドのボディだが、エアロダイナミクスは十分に検討されているようで、高速域でもその安定性や静粛性は高いレベルに保たれていることに驚かされる。

オフロードコースで心配していたサスペンションの動きにも、ネガティブな印象を抱くことはなかった。4輪の重さを感じさせるようなシーンに出会うことはなく、またコーナリング中にタイヤが伝える接地感にも十分な満足感を得ることができた。

狭い道に足を踏み入れても、このノマドの最小回転半径は5.7m。取り回しに苦労するような場面に出くわすことはめったにないだろう。

自分のジムニー・ノマドをオーダーする

自分のジムニー・ノマドをオーダーするにあたって、そのカタログや、アクセサリーカタログを見る時間は本当に楽しかった。

ノマドは『FC』のモノグレード展開で、ここからの選択肢は5速MTモデルか4速ATモデルか、あるいはボディカラー、メーカーオプションに限られるものの、実はその先にはナビゲーションやオーディオに始まる、魅力的で多彩なアクセサリーの選択が待っている。

選択可能なボディカラー。アクセサリーは魅力的で多彩だ。
選択可能なボディカラー。アクセサリーは魅力的で多彩だ。    スズキ

オーダーするプロセスも、納車を待つ長い時間(たぶん)も、そしてオンロードでもオフロードでも楽しい。こんなクルマが誕生することは、そうあることではないだろう。

気になるプライスは292万6000円から。日本に生まれてよかった、そして買ってよかった。ジムニー・ノマドは心からそう思えた1台だった。アクセサリーを盛り過ぎた見積書を見た時には、かなり動揺したけれど。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

愛を持って『スズキ・ジムニー・ノマド』を語ろうの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事